ブラックジャックをプレイする時、次にどのようなアクションを取るべきのか、悩んだことがありませんか?
特に手札の合計数値が少し微妙な場合、「もうちょっとほしい!でもバーストの可能性も……」のように、迷ってしまうこともよくあります。
「ブラックジャックで勝ちたい!でも、運の要素が強そうで、勝率を上げるために何かできることがあるのか?」
というように考えている人のために、今回はブラックジャックのベーシックストラテジー(英語:Basic Strategy「基本戦略」)についてご紹介します。
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ブラックジャックのベーシックストラテジーとは?
ブラックジャックのベーシックストラテジーとは、配られたカードをチャート表と照らし合わせるだけで、次のアクションが分かる攻略法です。
見方もとても簡単で、左たて一列の数字がプレイヤーの手札で、横に並んだ数字がディーラーのアップカード(表向きになったカード)です。
その両者が交差するマスに書かれた記号が、その時において最適なアクションです。
画像のように、プレイヤーの手札が「A・7」、ディーラーのアップカードが「3」の場合、おすすめのアクションは「D」で、つまり「ダブルダウン」です。
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ブラックジャックのベーシックストラテジーの3つの種類
ブラックジャックのベーシックストラテジーは、一般的にはソフトハンド、ハードハンド、スプリットという3つがあります。
ここでは、それぞれの特徴に関してブラックジャック初心者にも分かりやすく解説します。
ソフトハンド
ソフトハンドとは、ブラックジャックで自分の手札にA(エース)がある場合でそのAを「11」としてカウントすることを指します。
例えば、A・2の場合は、合計で3ではなく、「13」と換算される状態となります。
具体的な手札と対応するアクションは下記の通りです。
プレイヤー(2枚) | ディーラーの手札(アップカード) | |||||||||
2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | A | |
A・2 | H | H | H | D | D | H | H | H | H | H |
A・3 | H | H | H | D | D | H | H | H | H | H |
A・4 | H | H | D | D | D | H | H | H | H | H |
A・5 | H | H | D | D | D | H | H | H | H | H |
A・6 | H | D | D | D | D | H | H | H | H | H |
A・7 | S | D | D | D | D | S | S | H | H | H |
A・8 | S | S | S | S | S | S | S | S | S | S |
A・9 | S | S | S | S | S | S | S | S | S | S |
A・10 | S | S | S | S | S | S | S | S | S | S |
まずは、各アクションの記号を説明します。
これは次のハードハンド、スプリットのベーシックストラテジーでも共通しているため、覚えておいたほうがおすすめです。
- H:ヒット → 追加でカードを引く
- S:スタンド → カードの追加をやめる
- D:ダブルダウン → 最初に掛けたベット金と同額を追加する代わりに、1回のみヒットする
たとえば、上記のベーシックストラテジーによると、自分の手札がA・2とします。
ディーラーのアップカードが5、6の場合はダブルダウン、それ以外の場合はヒットを選択するのが、勝率がもっとも高いブラックジャックの攻略法となります。
ブラックジャックのベーシックストラテジーの表が長くて覚えにくいように見えるのでしょう。しかし、ブラックジャックの基礎的な攻略法と合わせてみると、そこまで複雑ではありません。
例えば、上記のベーシックストラテジーでは、自分の手札がA・8、A・9、A・10の場合、ディーラーの手札の数値を問わずスタンドするのがおすすめです。
それは、ブラックジャックはできるだけ21点に近い手札を揃えるゲームからです。
A・8、A・9、A・10の場合は、合計19、20、21(ブラックジャック)になります。
これらはブラックジャックではどれも非常に強いハンドで、勝ち目が大きいです。
そこでヒットすることはメリットがなく、逆に21点を超えてバーストする可能性が高いです。
また、上記のベーシックストラテジーでは、ディーラーのアップカットが5または6の場合、なぜダブルダウンがすすめられるかというと、ディーラーのバーストを狙っているからです。
ブラックジャックでは、気が向いたら手札の点数が何点であっても自由にスタンドできるプレイヤーとは違い、ディーラーの場合、必ず16点を超えるまでヒットしなければなりません。
ここでは、ブラックジャックの10点としてカウントするカードは4種類(10、J、Q、K)もあるという特徴と合わせて考えてください。
10点のカードを引いた確率が約30%もあり、つまりディーラーのもう一枚のカードが10点である可能性が高いです。
ブラックジャックでディーラーの点数は15または16の場合、引き続きカードを引かなければなりませんが、バーストになる可能性が高いため、そこでダブルダウンがおすすめられています。
ハードハンド
ソフトハンドに対して、ブラックジャックのベーシックストラテジーにおいて、ハードハンドは自分の手札にAがないという状態を指します。
具体的な手札と対応するアクションは、下記の通りです。
プレイヤー(合計点数) | ディーラーの手札(アップカード) | |||||||||
2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | A | |
8以下 | H | H | H | H | H | H | H | H | H | H |
9 | H | D | D | D | D | H | H | H | H | H |
10 | D | D | D | D | D | D | D | D | H | H |
11 | D | D | D | D | D | D | D | D | D | H |
12 | H | H | S | S | S | H | H | H | H | H |
13 | S | S | S | S | S | H | H | H | H | H |
14 | S | S | S | S | S | H | H | H | H | H |
15 | S | S | S | S | S | H | H | H | H/SU | H |
16 | S | S | S | S | S | H | H | H/SU | H/SU | H/SU |
17以上 | S | S | S | S | S | S | S | S | S | S |
上記のベーシックストラテジーに使われた記号とその意味は以下の通りです。
- H:ヒット → 追加でカードを引く
- S:スタンド → カードの追加をやめる
- D:ダブルダウン → 最初に掛けたベット金と同額を追加する代わりに、1回のみヒットする
- SU:サレンダー → 降伏する
カジノによってブラックジャックではサレンダーがない場合もありますので、ご注意ください。
ソフトハンドの部分で説明したように、こちらのベーシックストラテジーも丸暗記せずに、ブラックジャックの特徴と合わせて、理解した上で活用することが可能です。
例えば、ソフトハンドのベーシックストラテジーにおいて、プレイヤーの手札が11以下の場合、ヒットとダブルダウンの2種類のアクションがありますが、要するにカードを引くことです。
ベット金を2倍にしてもしなくても、自分の手札が11以下の場合、カードを引くことがおすすめです。
なぜなら、数値が一番高い10点のカードに引いても絶対にバーストせずに、元の手札より21に近い数値になるという、絶対に損がない状況です。
あとは、ディーラーの手札の強さにより、ダブルするかどうかを判断するだけです。
スプリット
ブラックジャックでは、プレイヤーに最初に配られたカードが同数の場合、それを2手に分けてそれぞれで勝負することができます。
それがスプリットと言います。
プレイヤー(2枚) | ディーラーの手札(アップカード) | |||||||||
2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | A | |
A・A、8・8 | SP | SP | SP | SP | SP | SP | SP | SP | SP | SP |
10・10 | S | S | S | S | S | S | S | S | S | S |
9・9 | SP | SP | SP | SP | SP | S | SP | SP | S | S |
7・7 | SP | SP | SP | SP | SP | SP | H | H | H | H |
6・6 | H | SP | SP | SP | SP | H | H | H | H | H |
5・5 | D | D | D | D | D | D | D | D | H | H |
4・4 | H | H | H | H | H | H | H | H | H | H |
3・3、2・2 | H | H | SP | SP | SP | SP | H | H | H | H |
上記のベーシックストラテジーに使われた記号とその意味は、以下の通りです。
- H:ヒット → 追加でカードを引く
- S:スタンド → カードの追加をやめる
- D:ダブルダウン → 最初に掛けたベット金と同額を追加する代わりに、1回のみヒットする
- SP:スプリット → カードを2つに分けてそれぞれ勝負する
まずは、絶対にスプリットしたほうがいいというのは、A・A、8・8というペアです。
A・Aのペアはそのまま使うと、2または13という弱いハンドです。
しかし、スプリットすればそれぞれ11としてカウントし、出る確率が高い10点のカードと合わせてブラックジャックになることも期待できます。
8・8は合計16で、そのまま勝負するとディーラーがバーストする以外に勝ち目がありません。
スプリットすれば16を回避しつつ、18という比較的に強力なハンドになる可能性も高いです。
一方、10・10の場合は、絶対にスプリットせずにスタンドしたほうが有利です。
合計20点ですでにかなり強いハンドで、スプリットしてもブラックジャックになる場合以外は20点より有利な状況ではないため、メリットがありません。
ほかの場合は、ディーラーのアップカードに応じてアクションを決めます。
正確な戦略を覚えておけば、ブラックジャックでの勝率を高めることも期待できます。
ブラックジャックのベーシックストラテジーを活用して遊んでみよう
ブラックジャックのベーシックストラテジーについてご紹介しました。
ベーシックストラテジーが示す最適な戦略に従ってアクションを取ることは、ブラックジャックで100%勝利できるという保証はありませんが、下手なミスを減らすことができるのが確実です。
なお、ブラックジャックの以下の2つの規則を頭の中に入れておけば、ベーシックストラテジーの表も覚えやすくなるでしょう。
- ディーラーは16点を超えるまでヒットしなければなりません。
- ブラックジャックで10点としてカウントするカードが多く、引く確率が高いです。
この記事で勉強したベーシックストラテジーを活用し、ブラックジャックで勝利を掴めましょう!
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