- 「競輪の基本ルールは？」
- 「内側走行は反則なの？」
- 「賭け方についても知りたい」
競輪のルールに対するあらゆる疑問にお答えする、あなただけのルールブックをご用意しました。
この記事では、賭け方やラインをはじめとする競輪の基本ルールから、内側走行などの反則行為、さらには2019年に行われたルール改正(変更)について解説します。
最後まで読むことで競輪の正しいルールを理解し、自信をもって遊べるようになるでしょう。
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競輪の基本ルール
競輪の基本的なルールについて解説します。
「ライン」や「先頭誘導員」など、競輪には他の公営競技にはない特徴があります。
それぞれ初心者にもわかりやすく解説しますが、もっと知りたいという方は文中にあるリンク先の記事も併せてご確認ください。
競輪は1レース5車から9車で行う
競輪は最少5名、最大9名でレースを行います。
9名で行うレースを「9車立て」といいますが、競輪は9車立てのレースが多いです。
また、以下のようなレースでは常に7車でレースが開催されています。
- ガールズケイリン
- ミッドナイト競輪
- チャレンジレース
コロナウイルスが流行していた際には、感染拡大防止の観点から、すべてのレースが7車で行われていました。
1レースの走行距離は2,000m
競輪場で選手たちが走るコースのことを「バンク」といいます。
バンクにはそれぞれ特徴があり、1周の距離も異なりますが、どのバンクで走っても走行距離は2,000mです。
初心者がおすすめのバンクは33バンクですが、その理由はこちらの記事で解説しています。
先頭誘導員は抜かさない
競輪には「先頭誘導員」という、名前の通り先頭を走行する誘導員がいます。
先頭誘導員はゴールまで残り1周半になるまで、抜かしてはいけないというルールです。
理由は単純で、「先行選手が風を受けて不利にならないため」です。
競輪は時速70kmで走る競技のため、先頭の選手が受ける風の圧力はとても強いといいます。
先頭誘導員の役割は「風除け」で、1番前を走る選手が受ける風の影響を減らすことが目的です。
最初は「ライン」ごとに戦い、最後は個人戦
「競輪はチーム戦」といわれることがありますが、これは「ライン」の存在があるからです。
ラインとは、競輪におけるチームのようなもので、レース終盤まで選手たちはラインごとに争いを繰り広げます。
ラインは脚力に自信のある「先行選手」や、後ろから追い上げてきた選手をブロックする「追い込み選手」で構成されます。
それぞれの脚質に合った役割が与えられるわけですが、最終的にはラインはバラバラになり個人戦になるのが競輪の特徴です。
そして「ラインはそもそも八百長だ」という疑惑がありますが、真偽が気になる方はこちらの記事を読んでみてください。
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競輪における賭け方のルール
競輪の賭け方についても知っておく必要があるでしょう。
競輪の賭式は全部で7種類あり、車券により的中の条件などが違います。
賭け方だけでなく、車券を買える場所や買い方についても知っておくことで、迷うことなく競輪を楽しめます。
手順をしっかり覚え、競輪場で白熱のレースを味わってください。
賭け方(賭式)は全部で7種類
競輪の賭け方の種類を「賭式」といい、賭式は全部で7種類存在します。
7つの車券それぞれの特徴を一覧にしたので、確認しておきましょう。
| 賭式 | 解説 |
|---|---|
| 3連単 | 1・2・3着を 着順通りに予想 |
| 3連複 | 1～3着の組み合わせを 着順関係なく予想 |
| 2車単 | 1・2着を着順通りに予想 |
| 2車複 | 1・2着のペアを 着順関係なく予想 |
| 2枠単 | 枠番で1・2着を 着順通りに予想 |
| 2枠複 | 枠番で1・2着を 着順関係なく予想 |
| ワイド | 1～3着に入る2車を予想 |
初心者には、着順問わず3着までに入る2車を予想する「ワイド」がおすすめです。
配当が低いというデメリットがありますが、的中率が最も高いので、予想が当たる喜びを味わうことができます。
車券を買える場所
競輪で賭ける際に必要な車券は、競輪場をはじめとする以下の場所で買うことができます。
- 競輪場
- 場外車券売り場
- インターネット
競輪場と場外車券場で車券を購入する手順は同じです。
インターネットで車券を購入する方法はさまざまですが、特に「WINTICKET」のご利用をおすすめします。
競輪場で車券を買う方法
競輪場で車券を購入するには、まずはマークカードを記入する必要があります。
マークカードは競輪場に置いてあるので、希望の賭け方どおりにマークをして発払機で車券を購入してください。
マークカードを機械に挿入し賭け金を投入すれば、引きかえに車券を手にすることができます。
予想が的中すると払戻金を受け取れますが、その際もこちらの発払機で精算することが可能です。
払戻の際は、車券購入時と逆の手順を踏みましょう。
的中した車券を機械に入れればオッズに見合った払戻金を受け取ることできるので、やってみてください。
競輪のルール違反(反則)
競輪のルール違反、すなわち反則について解説します。
反則を行うと最悪の場合は失格となってしまうため、競輪選手は常に反則行為を行わないように気を配り走ることが大切です。
しかし時には、より良いポジションを得るために意図せずに反則行為を行ってしまうことがあります。
特に「押圧」は競輪の中で最も頻発するルール違反です。
予想にも影響するため、ここで説明している4つの禁止されているルールは、しっかりと覚えておく必要があるでしょう。
内側追い抜き
競輪において、外帯線の内側を走行している選手を内側から追い抜くことは反則です。
選手たちが走るバンクには4種類のラインが引かれていますが、これをそれぞれ内側から順に
- 退避路
- 内圏線
- 外帯選
- イエロー・ライン
と呼びます。
「退避路」および「内圏線」を走る選手が前方にいる場合は、内側から追い抜いてはいけないルールです。
内側から追い抜いてしまった場合は「内側追い抜き」とみなされ、これを行った選手は失格となってしまいます。
押し上げ
他の選手にぶつかって外側に追いやることを、競輪用語で「押し上げ」といいます。
押し上げは、主に選手同士がより良いポジションを獲得しようと競い合う際に起こります。
競輪における押し上げは、他の選手を落車させてしまうリスクがあるため大変危険です。
もし他の選手を押し上げてしまった場合、その選手は失格となることを覚えておきましょう。
押圧
押圧は押し上げともよく似ていますが、相違点はぶつかった際に「外側に追いやるか」「内側に追い込むか」という点にあります。
他の選手を
- 外側に押すのが押し上げ
- 内側に押すのが押圧
という認識で大丈夫です。
番手の選手などが前に出てきた選手をブロックする際にぶつかり、過度に体重をかけてしまうと押圧と認定されます。
押圧と判断される代表的な条件として、以下の3つがあります。
- 押圧により、内圏線と外帯線の幅の2倍以上を移動する
- 最終バック到達前に、5秒以上他の選手を押す
- 最終バック到達後に、3秒以上他の選手を押す
押圧は、競輪の中で頻繁に起こる反則行為として有名です。
斜行
競輪における斜行とは、斜めに走行し他の選手の進路を妨害することです。
選手同士の激しいポジション争奪戦の過程で、斜行が発生してしまう場合もあります。
その結果、他の選手を落車させてしまったり、妨害してしまった選手の自転車が故障すると、斜行を行った選手は失格となります。
わざとであってもわざとでなくても、反則は反則なので競輪選手は自分が反則行為をしていないか常に気を付けなければなりません。
しかし、良い位置につくにはポジション争いが欠かせないので、競輪選手は反則をしないギリギリのラインで走行する必要があります。
【競輪】ルール改正による変更点
競輪のルールは、2019年5月31日に行われたルール改正により一部変更されました。
ここでは、改変される以前のルールと改変後のルールについて解説します。
失格基準の変更
「特定のタイミングまで先頭誘導員を追い抜いてはいけない」というルールは以前から存在しました。
しかし、2019年5月31以降はこのルールを破った際の失格基準が、以下のように変更されています。
| 改正前/後 | 500mバンク |
|---|---|
| 改正前 | 最終周回前々回の バック・ストレッチ・ライン までに追い抜くと失格 |
| 改正後 | 最終周回前回の バック・ストレッチ・ライン までに追い抜くと失格 |
| 400mバンク | |
| 改正前 | 最終周回前々回の バック・ストレッチ・ライン までに追い抜くと失格 |
| 改正後 | 最終周回前回の ホーム・ストレッチ・ライン までに追い抜くと失格 |
| 33バンク(333m/335m) | |
| 改正前 | 最終周回前々回の ホーム・ストレッチ・ライン までに追い抜くと失格 |
| 改正後 | 最終周回前々回の バック・ストレッチ・ライン までに追い抜くと失格 |
こちらのルール改正に伴い、以下のルールも追加されました。
上記のライン(バックおよび、ホーム・ストレッチ・ライン)到達前に、先頭誘導員にを妨害したら失格
ライン到達後の妨害行為に対しては、以前と同じく「重大走行注意」を受けることになっています。
退避指示を行う基準を変更
選手と先頭誘導員の並走は危険だという理由から、「退避の指示を行う基準」に関して、以下のルール変更が行われました。
| 改正前 |
| 競走選手に追い越された後 再度、競走選手の 先頭に出ることが難しい場合 |
| 改正後 |
| 競走選手に追い越された場合 |
暴走に関する例示の変更
競輪において、「暴走して勝機を手にした場合」は失格となってしまうケースがあります。
2019年以前は、この「失格」となる基準を示した「例示」について以下の通り定義されていました。
通常のスパート時期より
競技規則等の一部改正について
相当早くスパートしたが、
他の選手に追い抜かれ
先頭で決勝線に到達した選手より
6秒程度以上離れて決勝線に到達したとき
しかし、改定後は次のように変更されています。
打鐘開始前よりスパートしたが、
他の選手に追い抜かれ、
先頭で決勝線に到達した選手より、
5秒以上離れて決勝線に到達したとき
競技規則等の一部改正について
以前よりも、より定義が明確になっていることがわかります。
競輪における暗黙のルール
競輪には「暗黙のルール」が存在することを、あなたはご存じでしょうか。
ここでは、知らない人も多い競輪における暗黙のルールを解説します。
ラインは選手コメントの通りに組まれる
競輪のラインは、出走表などに書いてある「選手コメント」の通りに組まれます。
例えば、「〇〇君の後ろ」「3番手」「自力でいく」などのコメントは、予想に活かせるのでよく読んでおくといいでしょう。
「自力でいく」とコメントした選手が番手になることはないと考えて大丈夫です。
番手＝ベテランor優秀な選手
番手は最も大変でありながら、最も有利にレースを進めることができるという特殊なポジションです。
- 自力選手が風除けになるため体力を温存できる
- 後方からの捲りをブロックするテクニックが必要
そんな番手選手に選ばれる条件として、
- 直近戦績が良い選手
- ベテラン
という2つのパターンが存在します。
ベテランで直近成績も優秀な選手なら、番手選手に選ばれる可能性が大きいでしょう。
レースには必ず動きをつける
最初から最後まで選手の並びが変わらずにゴールすることはありません。
なぜなら、それは競輪において禁止されているからです。
競輪選手たちはファンを楽しませるためにも、レースをより良いものにするためにも、動きのある白熱したレースを行う必要があります。
これも、選手の間に存在する暗黙のルールの1つだといえるでしょう。
自力と番手は助け合う
自力選手は番手選手の風除けという大きな役割を担っています。
番手選手は他のラインの選手にまくられないように注意を払いながら、自力選手を守るのが仕事です。
お互いに助け合わないといけないという決まりはないですが、自力選手と番手選手の関係は暗黙のルールと化しています。
2番手の選手が外側を、3番手の選手が内側を守るというのも、お約束となっているようです。
番手選手がよく働かないと、観客からは「乞食」と呼ばれてしまうこともあります。
競輪のルールを徹底解説：まとめ
ここまで競輪のルールについて解説しました。
暗黙のルールについては、今後なくなったり増えたりという変化があるかもしれません。
また、競輪のルール自体も2019年に改正が行われたように、より公平を図るためにさらなる変更が加えられる可能性もあります。
この記事も、常にアップデートを加えて最新の情報をお届けできるように努めます。
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