- 「競輪にはレースと選手それぞれにランクがある?」
- 「グレードや級班など、似たような言葉がたくさんあって分からない」
- 「競輪選手のランクごとの年収が知りたい」
このような疑問をサクッと解決する記事をご用意しました。
競輪には級班やグレードなど、同じような言葉が複数あるため迷ってしまうのではないでしょうか。
実は、レースと選手のそれぞれにランク付けがあるのですが、グレードが選手のランクなのかレースのランクなのか分からない方も多いでしょう。
この記事では、レースと選手のランクについてそれぞれ詳しく解説します。
ランクごとの選手の年収や、級班の入れ替え・昇級の条件についても説明しているので、興味のある方はぜひ最後までお読みください。
最後まで目を通していただくことで、競輪のレースや選手のランク制度についてしっかりと理解することができるでしょう。
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競輪のレースにおけるランク(グレード)とは
競輪のレースは、それぞれランク付けがされていることをご存じでしょうか。
レースのランクのことを「グレード」といい、グレードは全部で6つ存在します。
GP |
G1 |
G2 |
G3 |
F1 |
F2 |
最も高いグレードが「GP」、低いグレードが「F2」ですが、ここではそれぞれのグレードについて解説します。
GP
「GP」は年の終わりに一度だけ開催される、競輪界における最高峰のレースです。
「グランプリ」を略して「GP」ですが、その名の通りその年に良い成績を残した競輪選手が参加し、頂点を争います。
GPは毎年12月30日に開催される「KEIRINグランプリ」か、29日に行われる女子競輪最強を決める「ガールズグランプリ」を指します。
最高ランクのレースとなるため、競輪の世界でも最も注目を集めるのがこの「GP」です。
G1
S級の上位選手のみが参加できるのが「G1」で、4日制以上のGI優勝者に限りGP出場権を獲得できます。
「GP」は「グランプリ」の略でしたが、「G1」は「グレード1」を縮めた言い方になります。
男子競輪におけるG1レースは以下の通りです。
- 読売新聞社杯 全日本選抜競輪(4日制)
- 日本選手権競輪(6日制)
- 高松宮記念杯競輪(6日制)
- 寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメント(4日制)
- オールスター競輪(6日制)
- 朝日新聞社杯 競輪祭(6日制)
ちなみに、2023年からはガールズケイリンにもG1トーナメントが新設されました。
G1のレースには、L級上位選手のみが参加することができ、GIを制した選手はGP出場権を獲得することが可能です。
ガールズケイリンにおけるG1レースは、以下の通りです。
- パールカップ
- オールガールズクラシック
- 競輪祭女子王座戦
G2
G2(グレード2)は、G1とG3の中間に位置するランクのレースです。
G2レースは以下の4つが存在しますが、選手を選抜する際の基準がそれぞれ違います。
G2レース | 選抜の基準 |
---|---|
ウィナーズ カップ | 車券に最も貢献している 1着回数の多い選手 |
サマーナイト フェスティバル | 特別競輪・記念競輪・S級の優勝者 |
共同通信社杯競輪 | 若手選手 |
ヤング グランプリ | KEIRINグランプリ 出場者を除く若手選手 |
G3
それぞれの競輪場の開設などを記念して開催されるのがG3レースで、出場するのはS級選手という決まりです。
「グレード3」を略して「G3」と呼びますが、各競輪場が1年に1回、4日制で開催します。
「G1」「G2」に比べて賞金も低くなり、それに伴い注目度もやや低下している印象です。
またS級ながら、これまで紹介したグレードのレースに比べると選手のレベルも少し下がります。
F1
「F1」のFは「Fundamentals」という英単語の略で、意味は「基本的」「基礎的」です。
S級選手とA級1班・2班の選手が出走しますが、S級とA級が同じレースに出場することはありません。
F1レースは、3日または4日制で、「寺内大吉記念杯競輪」「大阪・関西万博協賛競輪」が有名です。
いろいろな階級のレースを見たい、という方におすすめのグレードが「F1」になります。
F2
各地のA級選手限定で行われる3日制のレースが、「F2」になります。
最も開催回数が多く、競輪学校を卒業したての若手選手も多く見られるのが特徴です。
全国で毎日開催されており、主なF2レースとして以下の3つが挙げられます。
- 全日本プロ選手権自転車競技大会記念競輪
- レインボーカップ
- ルーキーチャンピオンレース
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競輪選手にもランクがある?級班について
レースだけでなく、競輪選手にもランクがつけられています。
ランクは「級班」といい、レースと同じく全部で6種類の級班があります。
S級S班 |
S級1班 |
S級2班 |
A級1班 |
A級2班 |
A級3班 |
ここでは、選手それぞれのランク(級班)について解説するので、参考にしてみてください。
S級S班
2,000人以上いる競輪選手でも9人しか選ばれない、頂点の中の頂点が「S級S班」です。
このランクまでのぼりつめる絶対条件として、前年度のG1覇者であること、賞金ランキング上位であることが挙げられます。
レースを見たら、他のランクのそれとは迫力もスピード感も段違いであることがわかるでしょう。
一度、S級S班のレースを見ると、他のランクのレースを見たときに物足りなさを感じてしまうかもしれません。
S級1班
S班への昇格を目指している、トップレベルの競輪選手たちが選ばれるのが「S級1班」です。
実力的にも最もS班に近く、競走得点だけを見るとS班の選手たちよりも上であるパターンもあります。
このランクの競輪選手は220人と多いように感じるかもしれませんが、実際は非常に狭き門です。
S級2班
S級の中では、一番下のランクとなってしまう「S級2班」ですが、ここまで登りつめること自体がかなり難しいのが現実です。
ここで良い成績を残すと、G1およびG2のレースに出場することができます。
珍しいケースではあるものの、S級2班の選手がS班の選手に勝利することもあります。
A級1班
A級の選手たちは全員S級を目指して努力していますが、そんな中でも最もS級に近い存在が「A級1班」です。
年に2回審査が行われ、A級1班の中から上位200人の選手がS級2班と入れ替わることができます。
裏を返せばS級から降格してきた選手も少なくないランクのため、強力な選手が多いのが特徴です。
A級2班
競輪選手のランクの中でも、下から2番目に位置するランクが「A級2班」です。
若手選手は、最初にこのランクを目指すことになります。
A級1班と2班は同じレースに参加するため、2つのランクの実力差は比較的小さいといえるでしょう。
A級3班
競輪学校を卒業し、選手としてデビューすると自動的に級班はA級3班になります。
「チャレンジ戦」で好成績を残すとA級2班にランクアップできるので、早く3班を脱しようと闘志をみなぎらせている選手が多いのもこの級班です。
ちなみに、チャレンジ戦は9車立てではなく7車立てで行われるのが特徴です。
ガールズケイリンにおけるレースと選手のランク
ガールズケイリンにおいては、レースごとのランクの種類が少なく、また選手のランクも1つしかありません。
これから女子競輪選手が増えていくにつれて、ランクも増えていくかもしれません。
ここでは、ガールズケイリンにおけるレースと選手のランクについて解説します。
レースのランク(グレード)は4種類
6つのランクが存在した男子競輪でしたが、ガールズケイリンでは以下の4種類しかありません。
- GP
- G1
- F1
- F2
これまでは「GPといえばKEIRINグランプリ」というイメージが強かったですが、ガールズグランプリの存在感も年々大きくなっています。
G1レースは「パールカップ」「オールガールズクラシック」「競輪祭女子王座戦」の3つです。
それぞれのG1レースを制した3名に加え、「世界選手権金メダル獲得者」「賞金獲得上位者」の計7名が、ガールズグランプリに出場できます。
選手のランク(級班)は「L級1班」のみ
以前は全員が「A級2班」という級班でしたが、2017年に変更されてからは全員「L級1班」という扱いになっています。
「L」は「Lady」の頭文字ですが、これはガールズケイリン特有の級班です。
男子選手の級班やグレードレース等がアルファベット表記のため、混乱を避けることが目的だそうです。
男子競輪の級班では当然「L級」という級班は存在しないため、確かに分かりやすくなったといえます。
競輪選手の年収をランク(級班)ごとに解説【選手も紹介】
競輪選手の年収は級班ごとに違い、ランクの高い選手ほど年収は高額です。
ここでは、S級S班からA級3班まで、級班別にそれぞれの年収を発表します。
一握りだけがなれる級班というだけあり、S級S班の年収はずば抜けて高いことがわかります。
級班ごとの年収を発表
こちらが競輪選手の班級ごとの年収です。
ランク(級班) | 年収 |
---|---|
S級S班 | 1億円 |
S級1~2班 | 3,000万円 |
A級1~2班 | 1,100万円 |
A級3班 | 800万円 |
S級S班は、全競輪選手の中からわずか9人しかなれないというだけあり、年収も1億円前後とかなり高額です。
一番低いのはA級3班で、その年収は800万円になります。
年収1億円のS級S班の選手を紹介
年収が1億円の競輪選手、ここでは記事執筆時にS級S班である選手たちを紹介します。
これら9人はあくまで今現在のS級S班の選手であり、今後変動があるでしょう。
- 古性優作
- 山口拳矢
- 眞杉匠
- 佐藤慎太郎
- 松浦悠士
- 清水裕友
- 深谷知広
- 脇本雄太
- 新山響平
競輪のランク(級班)の入れ替えや昇級の条件について
競輪において、選手の級班はどのタイミングで入れ替わるのでしょうか?
ここでは、昇級の条件などについても解説していきます。
級班の入れ替え時期
級班の入れ替えは半年に一度、毎年1月と7月に行われますが、これを「定期昇級」といいます。
定期昇級は、前年の成績によって成績上位の選手と下位の選手が入れ替わる仕組みです。
なぜ1月と7月なのかというと、競輪は1月から6月を「前期」、7月から12月を「後期」で区切っているからです。
この制度は半年前の成績が反映されるため、直近のコンディションが反映されないというデメリットがあります。
昇級の条件
昇級の機会は主に「定期昇給」のため、「良い成績を残す」ことが昇級の条件です。
しかし、定期昇級以外にも、「特別昇級」という制度があります。
特別昇給とは、A級1班またはA級2班のレーサーが、る「完全優勝」を、3開催連続して「完全優勝」を達成することでS級2班へ一気に昇級できる仕組みです。
「完全優勝」とは、「初日から全レースを1着で優勝する」ということを意味します。
特別昇級した選手は波に乗っている選手だといえるため、マークしておきましょう。
競輪のランクについて解説:まとめ
競輪でランクというと、選手のランクのことなのか、レースのランクのことなのか分からなくなってしまいます。
レースのランクは「グレード」、選手のランクは「級班」とそれぞれに名前があるので、混乱を防ぐためにも正しい名称を使いましょう。
2024年前期には53名の選手がA級からS級に昇格しましたが、特に勢いのある選手は以下の3名です。
- 鈴木輝大
- 佐々木眞也
- 渡邉雅也
この3人の選手がS級でどれだけ活躍してくれるのか、大勢の人からの注目が集まっています。
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