- 「競輪でラインを組むのはなぜ?」
- 「ラインの見方を知りたい」
- 「競輪のラインに八百長や裏切りはある?」
そんなあなたの疑問に応えます。
競輪は他の公営競技と違い「ライン」というものが存在します。
ラインがあることで、競輪は「個人戦であると同時にチーム戦でもある」といっても過言ではありません。
本記事では、なぜ競輪にラインが存在するのかという疑問から切り込み、ラインの見方や裏切りと八百長の真相についても迫ります。
「ラインがあるとつまらない」という声にも触れているので、要チェックです。
最後まで読むことで、あなたのラインに対する疑問が解決し、怪しい噂の真相を知ったうえで競輪を楽しめるようになるでしょう。
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競輪のラインとは?いつから存在するのか
「ラインを制する者はレースをも制する」といわれるほど、競輪においてラインについて知ることはとても重要です。
ここでは、「ラインとは何なのか」という疑問にお答えするべく、その基礎知識について共有します。
ライン=チーム
競輪において、敵対する選手が前に出てくるのを防いだり、先行するタイミングを合わせるために、競輪選手同士がチームを組みます。
このチームのことを「ライン」といい、「ラインを組む」などと表現します。
「ライン=チーム」という認識で覚えて問題ありません。
ラインを組みはじめたのはいつから?
競輪のラインは1988年から組まれるようになったといわれています。
はじめて競輪が開催されたのは1948年なので、競輪が始まってからラインが誕生するまで40年ほど経過しています。
競輪が生まれた当初はラインは存在せず、レース開始から終了まで個人での戦いでした。
しかし、先行選手の後ろについた選手が最も勝ちやすいということがわかり、公平を期するためにラインが作られたそうです。
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競輪でラインを組む2つの理由
競輪選手たちがなぜラインを組むのかというと、以下の理由が挙げられます。
- 風の抵抗を減らすため
- 優位な位置を獲得するため
それぞれ解説していきます。
風の抵抗を減らす
競輪における走行中の速度はおよそ時速70kmですが、その際に選手が受ける風圧はかなりのものです。
強い風の抵抗を受けながらでは速度が落ち、競輪選手は本来の実力を発揮できません。
そこで、先行を担当するラインの選手が、後方の選手の負担を減らす役割を果たします。
いわば盾となり風の抵抗を減らすことで、同じラインの選手を守ることができるわけです。
優位な位置を獲得する
競輪は個人戦のため、最後までライン同士で争いを繰り広げているわけではありません。
最終的にはラインを解体し、個々で競い合うことになりますが、良いポジションを獲得したラインの選手は優位に立ち回ることが可能です。
ラインでいかに優位な位置をとるか、という点が競輪の勝敗を決めるといっても過言ではありません。
競輪におけるラインの種類と選手の役割
ここでは、競輪のラインで選手に与えられているそれぞれの役割と、ラインの種類について解説します。
どちらも覚えておくことで、ラインについての基本を理解し予想に活かすことができるでしょう。
ラインの種類
レースが始まるとラインが組まれますが、組まれるラインにはいくつかの種類が存在します。
具体的には「4分戦」「3分戦」「2分戦」「先行一車」の4種類です。
ラインの種類 | 解説 |
---|---|
4分戦 | 4つのラインに分かれる |
3分戦 | 3つのラインに分かれる |
2分戦 | 2つのラインに分かれる |
先行一車 | ラインなし ※先行(捲り)の選手1人を除く 全員が追い込み |
選手それぞれの役割
ラインには選手それぞれに役割が与えられています。
3人のラインでは、1人が風の抵抗に負けないスタミナのある選手が「先行」または「捲り」を担当します。
あとの2人は先行選手の後ろにつき、他のラインの選手が前に出てくるのを防ぐ「追い込み」を担当することが多いです。
役割の名前 | 解説 |
---|---|
先行 | かなりのスタミナが必要 | 風よけの役割がある
追い込み (番手・3番手) | 後方選手をブロックする | 先行選手の後ろを走る
競輪におけるラインの見方(読み方)
ラインの種類や選手それぞれの役割について理解したところで、競輪におけるラインの見方(読み方)を確認しましょう。
ラインの強さを知るには競走得点が最も参考になるでしょう。
例えば、特定のラインを組んでいる選手全員の競走得点が高かった場合、そのラインは有力だといえます。
しかし、1人の競走得点だけが飛びぬけて高い場合は、レース終盤でその選手が前に出てくる可能性が高いです。
ラインの見方(読み方)ですが、まずそれぞれのラインにいる選手の競走得点を確認することが大切です。
競走得点については、こちらの記事でわかりやすく解説しているのでチェックしてみてください。
予想をするときに非常に重要なヒントになります。ぜひ、これらをしっかり頭に入れておきましょう。
競輪のラインで八百長や裏切りはあるのか
競輪のラインにおいて、八百長や裏切りがあるという噂を耳にすることがあります。
それらの噂が本当なのか、真相を解明していきます。
「ライン=八百長」なのか
「競輪のラインは八百長である」という意見がありますが、これに対しては正解でも不正解でもあります。
競輪で選手同士がラインを組むにあたって、「同じラインの選手同士で相談・打合せ」が可能です。
この「相談・打合せ」の中でどんな内容が話し合われるのか、選手たち本人を除き知ることができません。
もしかしたら、ライン内で勝たせる選手を決定したり、「今回は負けよう」などという会話が交わされている可能性もあります。
ただの勘ぐりにすぎませんが、ここで八百長の定義を確認してみましょう。
八百長の定義…事前に打ち合わせた通りに決着をつけること
「事前に打ち合わせた通りに」という点が、ラインで行われている「試合前の打合せ」と繋がります。
しかし重要なのは「実際に勝敗を決める打合せが行われているかどうか」という点です。
これに関しては、私たちは知ることができないので「ラインが八百長である」と断定することはできません。
しかしラインというシステムが八百長が「起きやすい」環境であるということは事実です。
結局、ラインが八百長であるかどうかは「本人の考え方次第」ということになります。
競輪におけるラインの裏切りの真相
結論から書くと、ライン内での裏切りは存在します。
競輪はラインを組んでいる間はチーム戦のようなものですが、実際は最初から最後まで個人戦であり、裏切りを犯してはいけないというルールもありません。
特にこれまでラインを組んだことがない選手同士など、ラインの「絆」が浅いと裏切りは起きやすくなります。
しかし、裏切りを行った選手はそのあとラインを組んでもらえないので、単独で走らなくてはならないというデメリットがあります。
メリットよりもデメリットの方が大きいので、昇格がかかっているなど、よほど追い詰められている選手でない限り裏切りはしないといえるでしょう。
競輪では優勝賞金をライン内で分け合うことを禁止している
「競輪選手は優勝賞金を同じラインの選手と分け合う」という噂がありますが、これはNOです。
競輪では公平性を保つためにも、選手間での金銭の授受が禁止されています。
番手選手が勝ったときなど、先行選手に対して感謝の気持ちを込めて賞金を渡したくなるかもしれません。
しかし、規則で決められている以上、「賞金の山分けはしたくてもできない」というのが事実でしょう。
競輪のラインがつまらないといわれる理由
「競輪はラインがあるからつまらない」という声があります。
ラインは競輪にしかない特殊なルールのため、競馬や競艇に慣れ親しんできた人が競輪を初めてもつまらなく感じてしまうかもしれません。
しかし競輪ファンはむしろ「競輪はラインがあるから面白い」と思っているでしょうし、そこは個人の価値観なのでどうしようもないです。
しかし、ガールズケイリンにはラインが存在しないので、ラインが嫌い・合わないという人にぴったりだといえます。
ライン込みでレースを楽しみたい方は競輪、ラインなしで競輪を楽しみたい方はガールズケイリンがおすすめです。
競輪におけるラインの決め方と8つの地区
競輪におけるラインの決め方について解説します。
ラインの決め方は4種類存在し、決め方によってラインの絆の強さが変化するのが特徴です。
またラインは、8つに分けられた地区ごとに決められますが、ここではその地区についても説明します。
ラインの決め方
競輪におけるラインの決め方は、以下の4通りです。
「同じ競輪場同士」でラインを組んだときの絆は強いですが、「隣接地区同士」でラインを組んでも選手間の関わりがほとんどないため、絆は弱いです。
めったに起きないとはいえ、裏切りが最も起こりやすいのも「隣接地区同士」で組まれたラインです。
ラインの決め方 | 絆の強さ |
---|---|
隣接地区同士 | |
同じ地区同士 | |
同じ県同士 | |
同じ競輪場同士 |
8つの地区とは
競輪は、可能な限り近い地域の選手同士でラインを組む決まりです。
競輪は8つの地区に分けられており、基本的には下記の地区ごとにラインが組まれます。
8つの地区 | 該当エリア |
---|---|
北日本 | 北海道・青森・秋田・ 岩手・山形・宮城・福島 |
関東 | 東京・埼玉・山梨・栃木・ 群馬・茨城・長野・新潟 |
南関東 | 千葉・神奈川・静岡 |
中部 | 愛知・岐阜・石川・三重・富山 |
近畿 | 大阪・京都・兵庫・滋賀・ 奈良・和歌山・福井 |
中国 | 広島・島根・鳥取・山口・岡山 |
四国 | 高知・愛媛・徳島・香川 |
九州 | 福岡・佐賀・長崎・大分・ 宮崎・熊本・鹿児島・沖縄 |
競輪のラインで決まる確率
競輪において、同じラインの選手で決まる確率は48%というデータがあがっています。
どの競輪場においても確率は安定しているので、「ラインで決まる確率=約半数」と覚えておいて問題ありません。
ちなみに、ラインで決まることを「スジ決着」または「スジ」と呼ぶので覚えておきましょう。
その他の競輪用語については、以下の記事が参考になるかもしれません。
【競輪】ラインの並び予想における点やかっこの見方
出走表にある並び予想を見ると、以下のように「・」や()のようなかっこで区切られたり囲まれている車番を見かけます。
❶(❷➌)・❹(❺❻)・❼➑❾
途中で点が2つ打ってありますが、これはラインの分戦のことです。
この場合だと❶~➌、❹~❻、❼~❾で計3つのラインができており、三分戦であるということがわかります。
また()というかっこは、競りの状態を表していることを覚えておきましょう。
つまり、この場合は❷と➌、および❺と❻の選手が、先行選手のすぐ後ろのポジションを獲得するために競い合うことが予想されます。
まとめ:競輪のラインに八百長や裏切りはある?
競輪におけるラインの基本から八百長や裏切りの疑惑について解説しました。
競輪はラインを始めとした特殊ルールが多いため、他の公営競技とは一線を画しています。
そこが根強い競輪ファンが多いポイントであり、新しいファンに嫌煙されがちな理由でもあります。
しかしライン自体は全く複雑ではありませんし、一度覚えてしまえばとても簡単です。
本記事を読みラインについて理解を深めたあとは、実際に競輪で車券を買い、ラインを取り入れた予想を立ててみましょう。
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