ポーカーのティルトとは？意味や種類・回避方法等に関して解説

ポーカーは、心理戦と呼ばれるほどに心理状態が強く影響するカジノゲームです。

ポーカーの心理状態を示す「ティルト」は、初心者がポーカーでアドバイスを受けようとした時に、よく耳にする言葉です。

実際には心理戦の要素は小さいものの、心理状態がプレイに大きく影響を与えていることには違いありません。

ポーカーでは、心理状態が大きく乱れた「ティルト」状態に、陥らないことが重要です。

本記事では、ティルトの特徴や種類について解説しています。

自分がどのような心理状態に陥っているか把握し、即座に自覚できるようにしましょう。

ティルトの回避方法や対処方法も解説しているので、不安定な精神状態に陥ってしまった時に、抜け出すための参考にしてください。

ポーカーのティルトとは

ポーカーのティルトとは、プレイヤーが理性的なアクションを選ぶことができない、感情的になっている状態のことを指します。

ティルトは、元々英語の「tilt」から来ており、tiltは物体が傾くことやバランスを崩すことを意味しています。

陥った場合の行動は人によって様々ですが、一般的には負けた時にイラついて、無理矢理に負け分を取り戻そうとする傾向が強いです。

そのため、正しいアクションを選べず、より持っているチップを無駄に減らしてしまいます。

アクションを正しく選べないだけでなく、利確タイミングを逃したり、強い相手から逃げるタイミングを逃したりします。

これらの結果、ティルトになってしまうと損失リスクが急激に上がってしまいます。

そのため、精神を乱されない安定したプレイの仕方を学ぶことが必要です。

ポーカーのティルトの原因

ポーカーのティルトは、ほとんどの場合は大きな損失を生んだ場合に起こります。

この場合の大きな金額とは、ポーカーのレートに対して大きな金額ではなく、プレイヤーが大きいと感じる金額を意味しています。

大きな損失によって頭に血が上ってしまい、冷静に合理的な判断が下せなくなり、より大きな損失を出してよりティルトするという悪循環です。

ティルトは、緊迫した場面になればなるほど起こりやすい心理状態です。

たとえば、2つの選択肢で迷った挙句に多額の損失を生んでしまった場合には、なぜもう1つの選択肢を選ばなかったのかと後悔します。

他には、自身が合理的な判断をしたと感じているにも関わらず、相手プレイヤーが不合理なミスプレイをして多額の勝利をした場合も該当します。

この場合は、なぜそんなに下手なプレイをしたのに勝てるんだ、なぜ正しい選択をしているのに負けるんだとイラついてしまうでしょう。

大きな金額になればなるほど、これらは顕著に心理に働きかけ、逃れられないストレスを自身に与えます。

ポーカーのティルトの種類

ポーカーのティルトの種類には、以下のようなものが挙げられます。

上記のどの種類に陥ったとしても、損失額が大きくなることは避けられません。

これらのティルトに陥る頻度が高くなると、長期的な収支には大きな影響を与えるため、必ず抜け出す必要があります。

そのため、ポーカーのティルトの種類について学び、自分が陥ってしまっていないか自覚しなければなりません。

アグレッシブなティルト

アグレッシブなティルトは、最も典型的な乱れた心理状態です。

この状態に入ると、通常のプレイスタイルよりもよりアグレッシブなプレイスタイルになりがちです。

たとえば、通常では参加しない弱いハンドでもプレイするようになり、より弱いハンドでレイズアクションを繰り返すようになります。

なるべく早くお金を取り戻そうとし、その瞬間瞬間にお金を取り戻せるアクションを選択してしまうからです。

アグレッシブなティルトになってしまうと、より短い時間で壊滅的な損失額を生む可能性が高くなります。

理性的な判断が行えなくなるため、終わる時は手持ちのお金が無くなる時になる場合も珍しくありません。

また、頭に血が上った状態であるため、自分から精神を安定させて抜け出すことは非常に難しいです。

仮にお金を取り戻したとしても、ティルト状態を抜け出しているとは言えないでしょう。

そのため、アグレッシブなティルト状態を自覚できたならば、すぐさまゲームを止めることが重要になります。

パッシブなティルト

パッシブなティルトは、よりディフェンシブな行動をしがちになってしまう心理状態のことを指します。

相手プレイヤーにしてやられた場合、アグレッシブなティルトだとブラフを決めようと考えますが、パッシブなティルトではブラフができなくなります。

プレイすればするほど上手くいかず、より確実に勝てるハンドでのみ参加しようとするからです。

また、相手プレイヤーに怖気づいてしまったり、運が悪くなってしまったりすることで、ベットやレイズができなくなります。

一発逆転が狙えるようなハンドで、コールばかりするようになることもあるでしょう。

パッシブな状態に陥った場合は、アグレッシブな状態に陥った場合に比べて、自覚することが困難になります。

ティルトといえば、怒り狂う姿を想像することが多いため、パッシブな状態をティルトしていると判断できないからです。

加えて、パッシブなティルトの場合は損失額が少なめです。

長期的には収支がマイナスになることは避けられないため、自己分析を行うなどして抜け出す必要があります。

プレイスタイルがブレブレになるティルト

アグレッシブなティルトでは、とにかくレイズやベットを繰り返して、お金を取り戻そうとする行動が特徴でした。

パッシブなティルトでは、コールやフォールドを繰り返して、お金を極端に守ろうとする行動が特徴的です。

そして、プレイスタイルがブレブレになるティルトでは、この2つの心理状態がミックスされます。

一時は、アグレッシブな状態になってレイズを繰り返そうとしますが、一時はパッシブな状態になってフォールドを繰り返します。

ティルトが起こる原因は、どのプレイスタイルが正しいか自身で分からなくなっているためです。

他プレイヤーには分かりづらいティルトなため、乱れた精神状態に付けこまれる可能性は低そうに見えます。

実際には態度によって丸わかりになるため、良い状態とはいえません。

初心者が陥りやすいティルトですが、反対により自分のプレイスタイルに自信を持つことができれば、この状態のは回避しやすくなります。

ポーカーのティルトの回避方法

人間が感情によって左右される生き物である限り、ポーカーでティルトを回避する絶対的な方法はありません。

しかし、できるだけティルトにならないように努めることはできます。

たとえば、寝不足や体調不良の場合にはポーカーをプレイしないことです。

これらの場合には、より冷静に合理的な判断を下せないことが多くなり、損失頻度が増えることで同時に心理状態が見打される頻度が増えます。

体調をより万全にすることで冷静になることができ、他プレイヤーに悪口を言われたとしても、理性で耐えやすくなるでしょう。

また、ポーカーへの知識を蓄えて、よりプレイに自信を付けることも有効です。

プレイに自信を持てば、相手がミスプレイをした上で負けた場合に、正しくプレイしたのだから問題はないと自分に言い聞かせることができます。

相手がミスプレイをしたとしても、体調が万全だったとしても不運によってイラついてしまうことはあることは、理解しなければなりません。

ポーカーのティルトした時の対処方法

ポーカーでティルトした場合は、とにかく冷静になるように努めましょう。

テーブルから離席し、ポーカーのことを考えないようにする時間を作ってください。

一度、立ち上がって深呼吸をしても良いですし、ご飯を食べに行っても良いでしょう。

ただし、ポーカーで一度ティルトしてしまうと、抜け出すことは非常に難しくなります。

冷静で合理的な判断を下せない状況に陥っているため、どれだけベストな対処方法を知っていたとしても、行動に移せないからです。

そのため、日頃から上記の対処方法を癖付けておくと良いでしょう。

自分の精神が乱れた場合は、どのような行動を取ってしまうのかを理解し、精神が乱れたきっかけと乱れた後の行動の抑制方法を身に着けてください。

たとえば、プレイ中は定期的に自分のプレイスタイルが正しいか自問自答するようにすれば、より早く自身の心理状態に気付くことができるでしょう。

少しでもズレていたら1時間休憩するなどのルールを作っておけば、自然とティルトを防ぎやすくなります。

ポーカーのティルトを理解して回避するように努めよう

ポーカーのティルトは、理性的になれず合理的な判断を下せない感情的になっている心理状態のことを指します。

普段の実力通りのプレイができなくなるため、回避するように努めなければなりません。

そのためには、自身が陥りがちなティルトの種類について理解し、対処方法を模索する必要があります。

ティルトに陥る頻度が多くなればなるほど、長期的な収支に悪影響を及ぼすため、できるだけ回避するように努めていきましょう。