ポーカーは、5枚のカードの組み合わせで成立する役の強さを競うトランプのゲームです。
ポーカーの勝敗は、役の強さだけで決まるわけではありません。
ポーカーでは、対戦相手の役の強さを読み取ってベット額を釣り上げたり、あるいはゲームを下りるなどの心理戦が大きく勝負を左右します。
その心理戦で大きな効果をもたらすポイントが、テルと呼ばれる相手の表情やしぐさ、動きなどから心理状態を読み解くテクニックです。
本記事では、ポーカーのテルに関する基本知識やテルの種類、ポーカーゲームでの応用方法などを詳しく解説します。
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ポーカーのテル(癖)とは?
ポーカーのテルとは、プレイ中の際相手の表情やしぐさから、相手の手の内を見抜くテクニックです。
テルとは英語で「tell」と表記し、伝える、教えるなどの意味がある単語、まさに、プレイ中に思わず出てしまう癖のような動作が手の内を教えてくれるのです。
テルは、ポーカーをプレイしている際につい出てしまう癖(くせ)のようなもの、相手のテルに気付けば勝利がぐっと近づくかもしれません。
ただし、つい出てしまうテルは、自分自身にもあるかもしれません。
相手にテルを見つけると同時に、自分自身のテルは相手に気付かれないように、気をつける必要があります。
熟練したプレイヤーは、わざとテルと見せかけるようなしぐさをして、惑わしてくるかもしれません。
対戦相手のテルを上手に見分けることが、ポーカーに勝利するための重要なポイントになります。
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ポーカーで注意すべき5つのテル
ポーカーをプレイし始めた頃には
- 「どうして勝てないのだろう?」
- 「なぜ相手は自分の手の内が読めるのだろう?」
と不思議に思う時が少なくありません。
それは、テル(癖)が見抜かれている可能性が考えられます。
テルはプレイヤーによって様々ですが、実は、ある程度のパターンと気をつけるべきポイントがあります、
ここでは、ポーカーで注意すべきテルをいくつか解説します。
表情
ポーカーのテルで、まず注目すべきなのはプレイヤーの表情です。
ポーカーに限らず、普段から考えている事や思いは顔の表情に現れるものです。
よく使うフレーズにも
- 眉をひそめる
- 目が釣りあがる
- 口元がゆるむ
など、顔の表情から心情を読み取る言葉が数多く存在します。
それほど感情は、表情に出やすいという事でしょう。
良い役が成立した時に思わずニヤリとしたり、ハンドが成立せずに残念な表情になったりはしていないでしょうか。
これらの表情を見逃さないことが、テルを読みとる第一歩になります。
感情が読み取れない顔「ポーカーフェイス」というのも、このテルを見抜かれない表情の顔を表現した言葉です。
目線
表情と同時に注目するポイントが、目線の動きです。
ポーカーでは、目線は激しく動きます。
たとえば、良い役が成立したり、逆に全く成立しなかったときなどにカードを2度見してしまう場合があります。
このタイミングでは、テルが目線に出ていると考えてください。
思わずキョロキョロする、あるいは目をふせるなど目線には実に感情が現れるものです。
逆にじっと見つめるような視線は、相手を見つめることで自分の弱いハンドを隠していると、見抜かれる恐れもあります。
しかし、ポーカーはハンドやディーラー、そして対戦相手の動きをしっかりと観察しなければ勝てません。
目線の動きからテルを見抜かれないようにするには、ある程度のトレーニングが必要です。
姿勢
テルは表情や目線以外にも、プレイをしている際に姿勢にも現れます。
ハンドを見て思わず前のめりになったり、あるいはハンドをテーブルにおいて、伸びをするなどの動きに感情が出てしまう経験があるのではないでしょうか。
また、呼吸の仕方にもテルが現れる場合があります。
一般的に浅い呼吸を繰り返すときは緊張状態、深くゆっくりと呼吸をしている時は、リラックス状態といわれます。
実は椅子に座っている時の姿勢には、無意識のうちに自分自身の癖が出てしまうものです。
リラックスしすぎるのも、緊張しすぎるのもマイナスです。
ポーカーの試合では、常に平常心が大切といえるでしょう。
手足の動き
テルを見抜くしぐさとして、手足の動きは見逃せません。
まず注目するのは手の動き、特に指先の動きに感情が反映される場合が少なくありません。
うまくプレイが進まずにイライラして、ついテーブルをとんとんたたいたりしてはいないでしょうか。
拳を握ったり、緊張して手が震えるような動きも、テルとして見抜かれてしまいます。
加えて、緊張をほぐすために足を組み替えたり、いつもの癖でついイライラすると貧乏ゆすりをするのも要注意です。
手足の動きには、普段の癖が一番よくあらわれます。
しかし、じっと動かずにプレイをし続けるのも、不自然な動きになってしまいます。
プレイスピード
ポーカーのゲームを進めるスピードにも、テルはあらわれます。
一般的にウソをついたりごまかしたりするときには、人は動きが早くなるといわれます。
そわそわしたり、ウソを悟られないように素早くすすめたい気持ちになります。
プレイスピードの速さで注目するのは、コールの早さです。
やたら早くコールをするのは、ハンドが弱いと思われてしまいます。
役が強ければ、対戦相手のレイズを待った方が有利に進むでしょう。
ただし、遅すぎるのは強い役が成立しているのでは、と疑われます。
プレイスピードは表情や目線、手足の動きなどとも連動しがちです。
マイペースを保つことが、テルを見破られないコツといえます。
ポーカーで使えるブラフとしてのテル
ポーカーのテルとは、表情やしぐさからプレイ中の癖を見抜かれてしまうことを意味します。
プレイヤーがテルを相手に悟られると、手の内が見透かされて不利な状況になってしまいます。
しかし、相手を惑わすためにテルを活用するテクニックも戦略的に有効です。
ポーカーは心理戦といわれ、たとえ役が弱くてもハッタリを効かせて、相手がフォールド(ゲームを降りる)すれば勝利です。
- テキサスの5人の仲間
- ラウンダーズ
- モリーズゲーム
など、ポーカーがテーマとなった映画も数多く作られています。
そのなかでは、いずれもブラフが重要な勝負のポイントとして描かれているのです。
ブラフとして活用される典型的なテルを、2種類ご紹介します。
困った態度
ハンドに強い役が成立した時に、ブラフとして活用するテルは「困った態度」です。
フルハウスやフォーカード、ストレートフラッシュなどの強い役が成立したら、その時点で勝利を確信するのではないでしょうか。
勝てるとわかっている時には、急いでコールをする必要はありません。
相手からレイズを引き出してベット額を釣り上げれ、それだけ勝利金を大きく獲得できます。
レイズをするのは、勝てると見込んだ時です。
つまり、自分自身のハンドが弱いと思わせれば相手は、レイズしてきます。
たとえば、こちらからレイズをせずに、ためらうようなしぐさや表情も有効です。
ポーカーフェイスを気取ってプレイしていて、いきなり困った顔をしても不自然というものです。
ブラフとして困った顔を使うのであれば、普段から弱い役の時にも困った顔をして、相手にそれがテルと思わせることが重要です。
いずれめぐってくる強い役を活かすために、弱そうに見せかける演技を続けていれば、相手はまんまと引っかかるかもしれません。
強そうにふるまう
ポーカーでカードをチェンジしたけれども、役が全く成立しない場合は、ブラフ(はったり)を武器に闘うしかありません。
相手がフォールドさえすれば、たとえハンドが無役でも勝利がつかめます。
強そうにふるまうポイントは、以下のとおりです。
- 相手のレイズに応じる
- カードチェンジをしない
- カードをふせて2度見、3度見をしない
- 対戦相手をしっかりと見据える
これらのブラフを仕掛けている時に
- 目線が泳いでしまう
- キョロキョロする
- 手が振るえる
- そわそわした態度になる
などのいつものテル(癖)が出てしまっては逆効果となり、すぐにブラフと見抜かれてしまいます。
ポーカーで相手に強い役と思わせるためには、まず自分自身に強い役が成立している、と思い込ませることが重要です。
あとは、あいてのレイズにたいしてさらにレイズする度胸があれば、ブラフだけで勝利できるのではないでしょうか。
ポーカーのテルを防ぐ具体的な3つの方法と対策
ポーカーのテルとは、プレイ中についでてしまう癖のようなものです。
勝負に熱くなっていくと、ついいつもの癖が出てしまいます。
ポーカーでは、いつもの癖が命取りになりかねません。
ポーカーで勝ち抜くためには、強い役を成立させるのはもちろんですが、むしろ重要なのは心理戦で相手に勝利をすること。
ポーカーで勝利するには、つい出てしまうテルを防がなければなりません。
そのためには、まずは自分自身にどんな癖があるかを、冷静に知ることが大切です。
自分のテルを知れば、防ぐ方法も考えられます。
プレイに一貫性を持たせる
テルを防ぐためには、プレイに一貫性を持たせることが重要です。
つまり、無駄な動きをしないこと。
手足の動きや姿勢などのテルは、無意識のうちに出てしまいます。
プレイ中は常に一定の動きをするように心がけ、自分なりのプレイスタイルのルーチンを見につければ、癖はでにくくなります。
- ハンドを見る時はいつも同じ方向から見る
- カードはいつも同じ形で持つ
- ベットするコインを常に同額にする
などがテルを防ぐのに有効です。
ポイントは、ハンドが強くても弱くても、勝っていても負けていても常に同じ動作とタイミングで、プレイを進行することです。
ブラフで相手を惑わす戦略とは正反対の方法のように思えますが、常に一定のテンポでプレイしているからこそ、勝負時のハッタリが有効になるのです。
表情に出さない
テルがもっとも出やすいのは、顔の表情です。
- 役をみて驚いた表情になる
- ついキョロキョロしてしまう
- 眉が微妙に動く
- 口元がゆるむ、あるいは釣りあがる
- 鼻が開く
- 瞬きが多くなる
そのほかにも、表情のテルはあげるとキリがありません。
重要なことは、これらの表情を封印すること。
カードをチェンジする際に、期待しすぎるとガッカリした感情が顔に出てしまいます。
プレイする際に、常に同じ順序で目くばせをするように心がければ、目線の動きはかなり防げます。
どうしても目の動きにテルがでるのであれば、メガネを着用するのもおすすめです。
口元にあらわれるのであれば、マスクをするなどのアイテムの活用も考えられます。
無駄な会話をしない
ポーカーのテルは表情やしぐさだけではなく、ちょっとした会話のなかでの口癖にもでてしまいます。
言葉だけではなく、「あれ?」や「ン?」、「えーと」などのつい出てしまうフレーズからも、読み取られてしまう場合も少なくはありません。
口癖のテルを防ぐ有効な方法は、無駄な会話をしない事です。
しかし、カジノは大人の社交場ともいわれるように、プレイをしながら会話をするのも楽しみのひとつなので、全く会話をせずに黙々とプレイするのも嫌われてしまいます。
重要なのは、無駄な会話をしないことと、独り言を言わないこと。
そうすれば、会話からテルを悟られることはすくなくなります。
ポーカーではテルよりもハンドに集中しよう!
ポーカーは、心理戦といわれるゲームです。
テーブルを囲んだ対戦相手に、ハンドの強さを見破られると負けてしまいます。
そのためには、プレイ中のテル(癖)には十分に注意しなければなりません。
ただし、テルを気にしすぎると、今度は不自然な動きになって逆にわかりやすくなってしまう恐れもあります。
トーナメントなどの上級者が集う大会では、テルを駆使した戦略的な攻防も醍醐味のひとつです。
初心者が心がけるのは、まずはテルよりもハンドに集中すること。
カードをしっかりと見つめていれば、余計なテルを防ぐことにつながります。
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