ブラックジャックでは、インシュランス(Insurance)というオプションが行えます。
その名前は「保険」という意味で、自分のベット金を守るという目的で使用するアクションです。
しかし、インシュランスを使うと逆に損するという声もあります。
この記事では、
- ブラックジャックにおいてインシュランスの使い方
- 保険をかけるオプションなのになぜ期待値がマイナスになるのか?
- ブラックジャックの様々なケースでインシュランスどんな効果を発揮するのか?
について詳しく解説していきます。
ブラックジャックのインシュランスの実際効果に気になる方は、自分のベット金を無駄に損しないように、ぜひ最後まで読んでいただければと思います。
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ブラックジャックのインシュランスとは?
ブラックジャックでインシュランスを使用するには、条件があります。
それは、ディーラーの公開されているカード(アップカード)が「A」ということです。
ブラックジャックのルール上、ディーラーのアップカードがAの時にのみ、プレイヤーはインシュランスを選択することができます。
なぜなら、ディーラーのアップカードがAの場合、プレイヤーが不利になるからです。
ブラックジャックで、10点のカードは4種類(10、J、Q、K)もあり、一方ほかのカードは数字のままカウントするため、10点が出る確率が約30%もあるほど高いです。
ディーラーのアップカードがAで、伏せたカードは10点のカードの場合、ディーラーは最初の2枚でブラックジャックが成立します。
その場合、プレイヤーにとって最も良い結果でも引き分けになり、負けてベット金を失う可能性が高いです。
インシュランスは、そのディーラーがブラックジャック成立することに対するベットです。
カジノでブラックジャックをプレイする時、ディーラーのアップカードがAの場合、ディーラーからインシュランスをかけるかどうかと、声をかけてきます。
そこで、インシュランスをするかどうかを判断するのがポイントです。
プレイヤーは相手がブラックジャックを揃える状況を予想し、そのままふつうにプレイしていくと自分が負けてしまいそうと判断したら、最初のベット額の半分を追加で支払います。
その金額で、ディーラーのハンドがブラックジャックになることにベットしましょう。
ディーラーが予想通りにブラックジャック成立する場合、インシュランスベット分(最初のベット額ではなく)の3倍が戻ってきます。
なお、インシュランスをかけた後も、ブラックジャックの本戦が続きます。
インシュランス後は本戦がスキップされ、直接ディーラーのハンドはブラックジャックかどうかを、確認するステップに入るわけではありません。
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ブラックジャックではインシュランスの期待値
「得」が「利益が出る」「期待値がプラスになる」を意味するなら、ブラックジャックのインシュランスは絶対に得はしません。
名前の通り、インシュランスはより多くの利益を追求することではなく、自分が不利な場合で損失を回避するようなアクションです。
最初にベットした金額を1ドルにすると、インシュランスで支払う金額が0.5ドルになり、合計で1.5ドルを払います。
ディーラーがブラックジャックになり、予想が的中した場合、戻ってくる金額が0.5ドルの3倍、つまり1.5ドルとなります。
支払う金額と獲得金額が同じなので、期待値が「0」となります。
支出と収益が相殺するので、ブラックジャックのインシュランスはそもそも利益が出ないアクションです。
インシュランスベットを100回やっても、ブラックジャックの期待値をプラスにすることが難しいでしょう。
インシュランスはあくまでも保険で、自分が不利な場合の救済措置です。
逆転勝利を狙う手ではありませんので、ご注意ください。
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ブラックジャックでのインシュアランスの使い方
インシュアランスとは、ディーラーのアップカードがエースの場合にプレイヤーが、ベット額の半分を追加して行う保険のことです。
この保険は、ディーラーがブラックジャックを持っている可能性が、高いときに備えるものです。
ここでは、具体的な使い方に関して解説していきます。
インシュアランスのタイミング
インシュアランスは、ディーラーがエースをアップカードとして持っているときにのみ提供されます。
プレイヤーは、この時点でインシュアランスを取るかどうかを決めます。
ベットの手順
ディーラーがエースをアップカードとして持っている場合、ディーラーは「インシュアランスを取りたいか」と尋ねます。
プレイヤーがインシュアランスを希望する場合、現在のベット額の半分を追加します。
ディーラーがブラックジャックを持っていた場合、インシュアランスベットは2:1の払い戻しを受けます。
プレイヤーはインシュアランスベットの2倍の金額を受け取り、結果として元のベット額を失わずに済みます。
ブラックジャックでインシュアランスを使うメリット
ブラックジャックでインシュアランスを使うことには、いくつかのメリットがあります。
メリットを理解することで、より戦略的にインシュアランスを活用できるようになるでしょう。
リスクを軽減できる
インシュアランスは、ディーラーがブラックジャックを持っている場合の損失を、軽減するための保険です。
インシュアランスを活用することで、大きな損失を防ぐことができます。
心理的な安心考えられる
特に高額なベットをしている場合、インシュアランスを取ることで心理的な安心感を得ることができます。
万が一、ディーラーがブラックジャックを持っていた場合でも、全額を失う心配がありません。
ブラックジャックでインシュアランスを使うデメリット
一方で、インシュアランスにはデメリットも存在します。
デメリットを理解することで、インシュアランスを取るべきかどうかを、より慎重に判断できるようになります。
ハウスエッジの増加
インシュアランスは、基本的にプレイヤーに不利な賭けであり、ハウスエッジが高く設定されています。
統計的には、インシュアランスを取り続けることで長期的には、プレイヤーが損をする可能性が高いです。
資金管理の難しさ
インシュアランスを頻繁に取ることで、ベット額が膨らみ、資金管理が難しくなる可能性があります。
特に、連続してインシュアランスを取ると、資金が急速に減少するリスクがあります。
これらのポイントを踏まえて、インシュアランスを使うべきかどうかを、状況に応じて判断することが重要です。
プレイヤーの戦略や資金状況に応じて、インシュアランスを有効活用してください。
ブラックジャックではインシュランスは得か損か?様々のケースで効果検証
結論からいうと、ブラックジャックでインシュランスを使うことは損する可能性があります。
ここでは、インシュランスの使用場面を4ケースに分けて、どんな場合でインシュランスをしても損するのかを見てみましょう。
実は、インシュランスをブラックジャックの本戦とは別で、もう一つの「追加ベット」をみなされることができ、「サイドベット」とも呼ばれます。
ブラックジャックの本戦とインシュランスベットの勝負は、それぞれで行われます。
そのため、このラウンドで最終的に損失を回避できるかどうかは、インシュランスの的中かハズレかだけでなく、本戦(オリジナルベット)の結果も含めて考える必要があります。
以下の例の最初のベット額を「1ドル」として、インシュランスベットを「0.5ドル」として計算します。
インシュランス的中・本戦で負けたケース
プレイヤーの合計値は、「21」以外の数値です。
それに対して、ディーラーのアップカードは「A」で、裏向きのカードが「10」や「絵札」です。
ディーラーの手札にブラックジャックが出て、本戦でプレイヤーは負けとなります。
そのためオリジナルベットの「1ドル」が没収され、本戦の損益は「-1ドル」です。
一方、「ディーラーの手札がブラックジャック」というインシュランスベットが的中しました。
インシュランスベットの3倍、つまり「1.5ドル」が戻ってきます。
インシュランスベットの損益は勝利金からベット額を引くので、「1.5-0.5=1ドル」です。
よって、このラウンドのトータル損益は「-1+1=0」です。
期待値が「0」ということで、損も得もしません。
しかし、インシュランスをしない場合、プレイヤーの負けにより、損益は「-1ドル」となります。
インシュランスのルール上、これが1番メリットのあるケースで、確実に損失を回避できます。
インシュランス外れ・本戦で勝利したケース
プレイヤーのハンドは「9・10」で、ディーラーのハンドは「A・7」とします。
ディーラーの合計値は「A+7=18」となり、一方プレイヤーの合計値は「9+10=19」。
よって、オリジナルベットはプレイヤーの勝利です。
ディーラーのアップカードは「A」で、裏向きのカードが10点のカードではありません。
つまり、ブラックジャックではないので、インシュランスベットの予想が外れ、その分のベット額(0.5ドル)が没収されてしまいます。
一方、オリジナルベットで勝利したので、最初のベット額分の利益1ドルを獲得します。
よって、このラウンドのトータル損益は「1-0.5=0.5ドル」です。期待値がプラスになりました。
しかし、インシュランスをかけない場合、プレイヤーの勝利により、利益が「1ドル」になります。
インシュランスによって、得られるはずの利益が「0.5ドル」も減りました。
これが、インシュランスの使用が逆効果になるケースです。
インシュランス外れ・本戦で負けたケース
プレイヤーのハンドは「9・10」で、ディーラーのハンドは「A・9」とします。
「A+9=20」となり、ディーラー専用ルールに決められた17点を超えたので、このまま勝負することができます。
ディーラーの20点はプレイヤーの19点より高いので、本戦はディーラーの勝利です。
よって、プレイヤーのオリジナルベット「1ドル」が没収され、損益は「-1ドル」になります。
ディーラーのハンドは20点で、ブラックジャックではありません。
インシュランスの予想が外れたので、インシュランス分のベット額「0.5ドル」も没収されました。
そのため、トータル損益は「-1-0.5=-1.5」となります。
インシュランスをかけない場合、損失はオリジナルベットの「1ドル」のみだったのに、インシュランスにより損失が大きくなりました。
インシュランス的中・本戦で引き分けになったケース
プレイヤー・ディーラー両方がブラックジャックが成立した場合、インシュランス的中・本戦で引き分けの状況となります。
引き分けの場合、オリジナルベットが戻ってきて、損益は「0」となります。
インシュランスは的中したので、利益は払い戻し「1.5ドル-0.5ドル(インシュランスベット)=1ドル」となります。
本戦での期待値は「0」ですが、インシュランス的中によって、トータル損益はプラスになりました。
ただし、この選択もリスクがあります。
プレイヤーがブラックジャックで、ディーラーがブラックジャックではない場合、「インシュランス外れ・本戦で負けたケース」のようにインシュランスをかけないほうが多くの利益を獲得できます。
また、プレイヤーがブラックジャック成立の時点で自動的に勝つとなるブラックジャックもあり、特にオンラインカジノでは多いです。
その場合は、システムによって行動順番が次の人にまわってくるため、インシュランスをかけることができないケースもあります。
ブラックジャックのインシュランスをマスターしよう
ここまで、ブラックジャックのインシュランスというアクションについて解説しました。
インシュランスは、元の状況より収支をプラスにすることができるのは、インシュランス的中の場合のみです。
簡単に確率から考えても、ブラックジャックで10点のカードを引く確率は30%で、逆にディーラーの裏向きのカードは10点ではない確率は70%もあります。
つまり、インシュランスで負ける確率は70%です。
利益ができるのが難しいことで、基本的にブラックジャックではインシュランスは、積極的に行うべきアクションではないといえるのです。
また、インシュランスありのライブブラックジャックでプレイしても、ディーラーのアップカードが「A」だったら強制的にインシュランスをかけなければならないことはないので、安心して楽しんでください!
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