数々のポーカー大会で優勝経験を持つ、日本を代表するプロポーカープレイヤー。
WSOP(World Series of Poker)にも参加した経験があり、その実績と卓越したスキルから国内外で高い評価を受けている。
現在はカジノ業界の企業に勤めており、初心者から中級者に向けてテキサスホールデムの戦略をレクチャーすることで、ポーカーの楽しさと奥深さを広めている。
ポーカーでは、最終的な勝負を決めるカードというものをキッカーと呼び、ポーカー界隈では勝負のカードとして見ていくことが多いです。
この記事では、どのような場面で勝敗を決めるのか、所持したカードで気をつけるポイントなどを解説していきます。
- キッカーとは?
- 勝敗の決め方
- 気をつけるポイント
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ポーカーのキッカーとは?
キッカーというのは、最終的に勝敗を決めるカード1枚を指します。
対象のカードは役に関係していない1枚であり、役に適用されたカードは対象外です。
対象のカードが1枚、役に使われるものが4枚で構成されなければならないことから、一部の役では使われません。
たとえば、画像のような状況が起きたものと想定します。
画像では、3人が最後までお金を使って勝負し、手札を公開する場面まで来ました。
手札を公開した結果、3人のうち2人はAを持っており、残り1人はJでした。
実はこのAというカードこそ、キッカーの対象となっているものなのです。
今回の手札では、2ペアによる勝負となる以上、最後に残されている判断材料は手札のカードという形になり、2人にあるAが最強であることから勝ち金が分配されたわけです。
勝利できるカードを持った人 | 勝てるのでお金が手に入る |
勝利できるカード持っていない人 | 勝てないのでお金は没収 |
画像のように、4枚の構成に対して1枚の勝敗を決めるカードが存在している状況こそ、今回説明しているキッカーにあたるものとなっています。
つまり、一般的な役が完成していると認められません。
画像では、同じ数字のストレートを2人が完成させました。
しかし、5枚の役で勝負する状況ですので、これ以上勝敗を決めるための要素がありません。
賭け金が2人に対して分配される形になり、キッカーは存在していないと判断されます。
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対象は手札のカードか盤面のカードになる
キッカーが勝負に関連しているものは、手札か盤面のどちらかになっています。
先ほどの画像を、もう1度見てみましょう。
2人が勝ったきっかけとなっているのは、手札に存在しているAであり、Jのプレイヤーが負けたのは数字が足りないためです。
つまり、強い1枚を所持したことで、勝利できる状況が生まれています。
勝利する場合は、手札に強い数字がある人が対象となっているケースが多くなっており、場のカードを参照するケースはほぼない状況となっています。
仮に場のカードを参照とする場合、かなり役が弱いときに対象となる場合があるので、注意しておきましょう。
キッカーによる勝敗の付け方
キッカーで勝敗をつける場合は、基本的に2つのパターンで決めることとなります。
- 手札のカードで勝負する
- 場のカードで勝負する
どちらの場合も、勝利するパターンが大体決められていることから、しっかり覚えて行動できるようにしておきましょう。
特に手札のカードは重要なので、勝敗を決めるためにしっかり確認してください。
同じ役を持っていて手札のカードが違う場合
同じ役を持っていて、手札のカードが異なる場合、最終的に手札のカードを参照して勝敗を決定します。
全員が同じ役を持っていた場合は、手札のカードを見て強い人が勝利する形になっています。
手札のカードが違う場合は、最終的な手札の強さが変わってくることとなりますので、必ず勝敗を決められるものとなっているのです。
つまり、弱い手札を持っている人は、どのような状況でも勝ちづらくなってしまいます。
手札のカードが弱い | 同じ役で弱くなってしまう |
手札のカードが強い | 同じ役で有利に立てる |
手札のカードがあまりにも弱いときは、同じ役が作られた場合に勝てないものと判断し、勝負を避けるというのが一般的です。
手札より場のカードが強かった場合は引き分ける
手札のカードが双方とも弱く、場に強いカードが存在している場合は、場のカードが対象となります。
手札のカードよりも、場のカードのほうが強くなっていますので、場のカードを参照して最終的な判断をしなければなりません。
たとえば、自分と相手が10のペアを持っていて、2ペアになったとします。
2ペアが同じであれば、最後に別のカードで勝負を決めなければなりませんが、双方ともに手札は10のペアですので勝負を決められません。
そこで場にある5を対象として勝負を決めるのですが、両方とも5が適用されることとなるため勝敗は決められません。
場のカードを参照している場合、基本的に引き分けという形になり、賭け金は半分ずつ支給されます。
キッカーで気をつけたい状況
プレイする際には、キッカーで気をつけるべき状況が存在します。
- 相手の手札が強いと負ける恐れがある
- ペア系の役で起こりやすい
特に相手の手札が強いときは、負ける可能性が高いので注意してください。
明らかに押してきている時など、相手が強いカードを持っていることを、警戒する必要があります。
相手の手札が強いと負ける恐れがある
相手の手札が強くなっている場合、負ける可能性が高くなっています。
最終的に手札のカードを参照して勝負することになる状況では、手札に強いカードを持っているほうが圧倒的に有利です。
Aのように、相手にすると必ず勝てるとされるカードを持っているのであれば、同じ役で相当有利になります。
手札が強い相手に勝負を挑むのはかなり厳しいため、賭け状況などから手札を予想しなければなりません。
ペア系の役で起こりやすい
発生するパターンは、基本的にペア系の役が中心となっています。
1ペアや2ペアで勝負を決めることとなった場合に、最終的に強いカードを持っている人が勝つという状況は、相当起こりやすいものです。
他にもスリーカードのような役でも起こりますが、一番起こりやすいのは2ペアが成立している時ですので、警戒しながらプレイしてください。
場合によっては、数字が弱いので降りるという方法も大切なのです。
ポーカーのキッカーに関するよくある質問
キッカーに関する質問の中から、よく見られているものについて解説します。
手札が同じ数字の場合は引き分けですか?
手札が同じ数字の場合は、引き分けです。
同じ数字を持っている場合は、強さも同じものと判断され勝敗を決められません。
2つ目以降の数字は参照されないため、1枚だけで基本的に判断される傾向が多くなります。
役が同じにならない限りキッカーは無視していいですか?
役が同じにならない限りは、無視して構いません。
別の役が成立しているのであれば、役の強さで押した方が有利です。
ただ、ペア系の場になっている時は、全員同じになるケースもあるので警戒してください。
ハイカードでも発生しますか?
ハイカードでも発生します。
一番強いカードを持っている人が勝利となり、大体のケースでAで勝敗が決まります。
ただ、ごり押しする人も少ないことから、ペア系より少ないのは間違いありません。
ポーカーのキッカーは勝敗を決めるカードである
ポーカーでは、勝敗を決めるカードが必ず存在します。
役によって決められるのが大半ですが、最後の1枚が勝敗に関係しているケースも多くなっているのです。
勝敗を決める1枚のカードが弱いと、同じ役で勝利できないことがあるため注意してください。
出来る限り強い状況を作ってから、勝負を挑める環境に持っていくのが重要になっていきます。
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