この記事の監修者
Janne(ジャンヌ)
数々のポーカー大会で優勝経験を持つ、日本を代表するプロポーカープレイヤー。
WSOP（World Series of Poker）にも参加した経験があり、その実績と卓越したスキルから国内外で高い評価を受けている。
現在はカジノ業界の企業に勤めており、初心者から中級者に向けてテキサスホールデムの戦略をレクチャーすることで、ポーカーの楽しさと奥深さを広めている。
ポーカーは、急激に知名度を高めている人気カジノゲームです。
カジノゲームと言えばギャンブルと考える人が一般的ですが、近年はポーカーを職業として活動している人も増えてきました。
カジノがない日本出身の人でも活躍しているので、ポーカーが本当にギャンブルかどうか気になっている人は多いでしょう。
本記事では、ポーカーのギャンブル性について解説しました。
運要素が強いゲームですが、正しくプレイすれば実力が大きく反映されるゲームでもあります。
初心者の場合は、実力がなくただの運否天賦の勝負になってしまいがちです。
上級者とどのような点で違いがあるのか、気になる人は参考にしてみてください。
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ポーカーのギャンブル性を定義から考える
ポーカーがギャンブルかどうか判断するためには、定義から見直さなければいけません。
ここでは、ギャンブルの定義や、日本で流行っている特殊なアミューズメントポーカーについても解説していきます。
定義
Wikipediaによれば、ギャンブル(賭博)は以下のように定義づけられています。
出典：賭博 Wikipedia
- 金銭や品物などを賭けて勝負を争う遊戯
- 偶然性のある勝負で財物が移動する遊戯
ポーカーは、負けた方はチップを失って勝った方はチップを得られる遊戯であり、勝負の結果が偶然性に左右されることから、十分に該当していると言えるでしょう。
ただ、一般的にいえば、大部分が偶然性によって左右される勝負のことを指します。
その定義で考えた場合は、ギャンブルとは言いにくくなります。
ポーカーは、確かに運によって結果が左右されますが、長期的に見れば必ず実力がある方が勝つでしょう。
非常に競技性が高く、長期的な目線で運が良い初心者が、運が悪い上級者に勝ち越すことはありません。
同様に、競技性が高い麻雀に近い性質を持っており、麻雀が日本で競技として親しまれていることを知っている人は多いです。
そのような状況でも、麻雀はギャンブルと言われていることから、ポーカーも同様であると言えます。
アミューズメントポーカー
少なくともアミューズメントポーカーは、ギャンブルではありません。
アミューズメントポーカーとは、お金を賭けずにポーカーをすることを指します。
日本でも専用のお店が各地にあり、参加費を払えばそれ以外にお金を失うことなく、ポーカーができます。
勝敗が運に左右される点は定義に該当しますが、財物が移動しているわけではないため、アミューズメントポーカーはギャンブルと言えないでしょう。
同じ性質を持つ麻雀も、お金を賭けていない場合は競技麻雀として親しまれています。
プロリーグが存在し、麻雀雑誌は各地のコンビニで販売され、地上波テレビでも放映されているほど知的競技として認識されています。
類似の勝負が知的競技として扱われていることを考えると、アミューズメントポーカーも知的競技に近いです。
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ポーカーがただのギャンブルとは違うのはなぜ？
ポーカーをプレイする人の中には、ただのギャンブルとは違うと言っている人も存在します。
それは、主に3つの理由から考えられています。
- 安定して稼げる職業にしている人がいるから
- 結果が実力によって左右されやすいから
- 胴元と戦わない勝負だから
ここでは、その3つの理由がなぜギャンブルではないことに繋がるのか、詳しく解説していきます。
実際に安定して稼げる職業にしている人がいる
ポーカーは、世界各地に安定した職業として活動しているプレイヤーが大勢います。
月100万円以上稼ぐプロも珍しくなく、日本人でYoutberとして活躍している人物もいます。
彼は1ヶ月で1,000万円以上稼ぐ月もありますが、世界のトッププロの中にはさらに稼ぐ人もいるでしょう。
そこまでの大金を稼いでいるわけではなくても、30万円〜40万円ほど稼いで生活している人も多いです。
彼らは、何年間も安定して稼ぎ続けており、ポーカーのみを職業にして活動しています。
安定した職業という点が、ただのギャンブルとは違うと言われる大きな理由です。
- パチンコ
- パチスロ
- 競馬
- 競艇
- 競輪
といった種目では、安定した職業として活動出来ている人はほとんどいません。
バカラやルーレットのような種目でも職業にできている人はおらず、この点は他の種目と一線を画す要素になっています。
結果が実力によって変化する
ポーカーは、結果が個々の実力によって大幅に変化します。
すべてのハンドは、全プレイヤーに均等に配られ、確率通りに平等にゲームが進行します。
しかし、どのハンドで参加するか、どの金額をベットするか、どこまでコールしフォールドするかなど、人によって選択が変わるからです。
賭ける金額やアクションには期待値が存在し、どの選択をするかで期待値は変化します。
短期的に実力が影響を及ぼす可能性は小さくても、長期的には期待値が高い選択を取っているプレイヤーが、必ず勝利するでしょう。
純粋な運否天賦の勝負ではない点も、ただのギャンブルとは違うと言われている大きな理由です。
胴元と戦わない勝負
ポーカーは、胴元(カジノ側)とではなく、カジノのお客(プレイヤー)と戦う勝負です。
胴元と戦う勝負は、すべて胴元が勝つように出来ています。
胴元がカジノを提供しているのは商売になるからであり、胴元が勝負に負けてしまうようであれば、商売が成り立ちません。
もし、胴元が負けるようであれば、経営は成り立たず破綻してしまうでしょう。
パチプロのように、小人数が勝っているギャンブルがあったとしても、大きく見れば必ず胴元が勝っています。
しかし、ポーカーは胴元と戦う勝負ではありません。
胴元は、ただプレイをしてもらうだけで利益を得られるので、それぞれのプレイヤーが勝っているか負けているかなどは関係ないのです。
むしろ、勝っているプレイヤーは毎日来てくれる人も多く、客寄せや人数集めにも一役買っています。
ある程度、プレイヤーが勝てる余地を残してくれており、一部のプレイヤーは運否天賦ではなく勝てる勝負として成立しています。
ポーカーをギャンブルにしてしまう人はどんな人なのか
ポーカーがただのギャンブルになっている人には、3つの特徴があります。
- ドローが好きすぎる
- ブラフが好きすぎる
- ティルトしてしまう
これらの特徴を修正することで、運の要素をある程度抑えられます。
上記3つの特徴に当てはまった場合は、必ず修正していかなければなりません。
各特徴について詳しく解説していくので、なぜ運要素が強くなってしまうのかを、理解していきましょう。
ドローが好きすぎる
一部のプレイヤーは、ドローが好きすぎてポーカーをただの運勝負としてプレイしています。
ドローとは、ストレートやフラッシュの完成を狙ったハンドのことを指します。
これらのドローは、もし引けたら勝利できる可能性が非常に高く、相手に気付かれなければ相手のチップすべてを奪い去るポテンシャルを秘めています。
引けるか引けないかだけなので結果が分かりやすく、適当にプレイしても大金を勝てる可能性があります。
そのわかりやすさと射幸性の高さから、一発逆転を狙ってプレイするプレイヤーは多いです。
しかし、ただ引けるか引けないかでプレイするのは、絵合わせゲームをプレイしているだけです。
技術も何もなく、長期的な目線で勝つことは難しいでしょう。
ポーカーが勝てる理由は、ただの運否天賦ではなく技術で差を付けられる点です。
もし、自分がドローが好きすぎると実感している場合は、注意しなければなりません。
ブラフが好きすぎる
ポーカーがただの運勝負になっている人は、ブラフが好きすぎる傾向にあります。
これは、ドローハンドが好きすぎるために発生する弱点です。
ドローハンドは、アグレッシブにプレイできますが、プレイしすぎているためにブラフが多くなっています。
確かに必要な技術には違いありませんが、バリューベットとブラフベットの適正な比率は2:1と言われています。
この比率を超えてしまうと、適正値よりもブラフをしていることになり、相手プレイヤーに見抜かれるとその弱点を付けこまれてしまうでしょう。
弱点を見抜かれてしまうと、後はブラフに使ったハンドがたまたま完成するかどうかの、運否天賦になってしまいます。
何の発展性もないハンドをブラフとして使う、ピュアブラフという技術も存在します。
しかし、ピュアブラフを「なんとなく、相手は持ってなさそう」という判断で、プレイしている人は多いです。
それだと、ただ相手が持っているかどうかの運要素が強い勝負になってしまうので、注意しなければなりません。
ティルトしてしまっている
勝負に夢中になりすぎて、ティルトしながらプレイしている人は多いです。
ティルトとは、イラついたり落ち込んだりして、正常にプレイできていない状態のことを指します。
ティルトしてしまうと冷静に判断を下せないので、ただハンドが強くなることを祈るだけの運否天賦になりやすいです。
ポーカーでは、常に感情的にならないようにプレイしなければなりません。
ただし、ティルトすることを完全に消すことは難しいでしょう。
誰しも感情的になるものなので、「ティルトするな」と自分に言い聞かせたとしても、すぐさま直すことはできません。
もし、ティルトしたことを実感した場合は、ゲームを止めてしまうか離席して気分転換をするようにしてください。
常に、冷静に精神状態が良い状態でプレイを続けることができれば、ポーカーが運否天賦になってしまうことを防げるようになるでしょう。
ポーカーのギャンブル性をとにかく下げる方法
ポーカーをギャンブルにしないためには、ハンド数を多くこなすことが一番です。
ハンド数が多くなればなるほど、アクションごとの期待値に沿った結果に近づいていきます。
期待値に沿った結果になるということは、ハッキリと実力差が出るということでもあります。
そのため、初心者のままでいると、長期的には損になりやすいです。
ポーカーをただの運だけの勝負にせず、その上で勝ち越すためには、ドローが好きすぎるなどの致命的な弱点は克服しなければなりません。
また、ティルトはしないように、常に冷静になることを意識しましょう。
自分の実力を理解し、実力に合ったレートでプレイするようにしてください。
自分の実力よりも上のレートでプレイしてしまうと、上級者に丸め込まれてしまいます。
そうなってしまうと、自分がどういうアクションをすればよいかわからず、自然と運否天賦のギャンブルをすることになるでしょう。
冷静に正しいプレイをしていけば、ポーカーはただの運だけの勝負ではなくなります。
ポーカーはギャンブルだが実力要素も大きい
ポーカーは、アミューズメントポーカーなどの特殊なものを除けば、運要素が強くお金を賭けることになる時点でギャンブルと言えます。
とはいえ、ただの運否天賦のギャンブルとは違い、実力要素が成績に大きく影響を与えるゲームです。
安定して稼げる職業にしている人も存在し、実際に大金を稼いでいる日本人もいます。
正しく冷静にプレイしなければ、ポーカーはただのギャンブルに成り下がってしまうので、学習しながら注意してプレイしていきましょう。
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