数々のポーカー大会で優勝経験を持つ、日本を代表するプロポーカープレイヤー。
WSOP(World Series of Poker)にも参加した経験があり、その実績と卓越したスキルから国内外で高い評価を受けている。
現在はカジノ業界の企業に勤めており、初心者から中級者に向けてテキサスホールデムの戦略をレクチャーすることで、ポーカーの楽しさと奥深さを広めている。
ポーカーでは、自分が勝つために必要なカードが存在します。
残されているカードの中から、自分が勝利できる可能性を秘めているカードの枚数を確認し、勝率が高いのか調べておくのも重要です。
本記事では、カウンティングと呼ばれる行動について解説する他、利用する際のメリットについて取り上げます。
店舗型では記憶しなければ使えない方法ではあるものの、ネットでプレイする分には使える方法ですので試してみましょう。
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ポーカーのカウンティングとは?
ポーカーのカウンティングというのは、残されているカードの中から、自分が強い役を作るために必要なカードの枚数がどれくらいあるのかを調べる方法です。
一般的な盤面では、カード52枚から手札と場に提供されるカードによってゲームはプレイされますが、強い役を作るために必要なカードが手札次第では発生します。
強い役ができるためには何が必要とされているのか、自分で確認しながら枚数と確率を調べていくのが、カウンティングと呼ばれるテクニックです。
たとえば、上記の状況になったとします。
既にツーペアが確定している状況ではありますが、9か4のどちらかが出ればフルハウスに昇格し、相手を倒せる強い役に昇格できます。
強い役を手に入れるためには、残されている9と4がそれぞれ2枚であり、枚数としてはさほど多くないような状況と言えるのです。
しかし、カードの残り枚数を知っておけば、強い役を手に入れられる可能性があることから、覚えておくのは重要な役割を持っていると言えます。
カードの枚数を知る | しっかり考えてプレイできる |
カードの枚数を知らない | 適当にプレイして負ける |
勝利するためには、残されているカードの枚数や確率について理解する必要があり、しっかり情報を把握しておくことが求められます。
自分に有利な枚数を知るために必要な行動
カウンティングは、自分に有利な枚数を知るために必要な行動です。
自分が強いと思えるカードが何かを知ることによって、次の行動をどのように進めていけば安全にプレイできるのか、判断できるようになっていきます。
上記の盤面は、ストレートが成立する可能性を秘めている他、場合によってはフォーカードもあり得る状況です。
この場合、ストレートには10が必要ですので、残り4枚の10を引けば勝利できます。
また、Aが2枚落ちればフォーカードとなり、最低でも引き分けになると判断できます。
こうした状況をしっかり理解して行動すれば、勝率は大きく上昇していくのです。
カウンティングにより勝率が高いか判断できる
カウンティングと呼ばれる行動は、勝率が高いか判断するために用いられています。
勝率が高くなるかどうかを判断することによって、賭けるのか見るだけに留めておくのか、判断していくことが重要になっています。
上記の状況は、フラッシュが成立する可能性を秘めている盤面です。
残されているクローバーの枚数は、「13枚-4枚」となっていることから、合計で9枚存在します。
9枚を引けば勝てると判断できるため、行動としては賭けを優先して勝負できる状況にあるのは確かです。
枚数もかなり多い状況となっており、強い役も手に入れられる状態であると判断できれば、基本的に強気の勝負ができるものと判断できます。
カウンティングは強い役で行う必要がある
ご紹介している方法は、強い役で行わなければなりません。
弱い役で行ったとしても、実は全く効果が得られず、相手にも成立するリスクを抱えていることから意味がありません。
弱い役 | 希望通りのカードを引いても相手に負けるリスクが高い |
強い役 | 希望通りのカードを引けば勝利できる可能性が高い |
基本的にストレート以上の役は求められるため、他の役であれば無視して構いません。
弱い状態であれば、まずは強いものに昇格できるのかなども踏まえて、盤面のカードをしっかり見ていく必要があります。
強い状況になって初めて、残りの枚数を計算して勝率を考えていくのが大切です。
弱い状態であれば、むしろ降りることを検討するなどの対策を取った方が無難なのです。
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ポーカーでカウンティングするメリット
実際にカウンティングを行った場合に得られるメリットは、次の通りです。
- 自分が勝てる可能性を把握できる
- 残りの枚数から引ける可能性があるか把握できる
- 枚数が多ければ強気の賭けが期待できる
勝つために必要な情報を得られるというのが強みとなっており、勝率アップに貢献してくれるところがメリットです。
自分が勝てる可能性を把握できる
実際に数字を確認しておくと、自分が勝率できる可能性を把握できます。
実際にプレイしている時は、枚数が多ければ多いほど勝ちやすい状況が生まれているのは、間違いありません。
残り枚数が多い | 強くなる可能性が高い |
残り枚数が少ない | 強くなる可能性が低い |
フラッシュは、残り枚数が多くなる傾向にあるものの、ストレートフラッシュやロイヤルストレートフラッシュのような役は、必要なカードが少ない傾向が多くなっています。
本当に自分が強い役になるのか、確認しながらプレイできる点は大きく、リスクを軽減することが可能です。
勝てるようであれば賭けを優先し、勝てそうな状況にならない時は降りるというように、勝率を踏まえた行動が取れるのはレベルアップにつながります。
残りの枚数から引ける可能性があるか把握できる
残りの枚数から本当に引けるのか、実際の情報を見ながら勝負できる状況を把握できるのは、いいところです。
カードの枚数を確認していなかった場合、無謀な勝負となる状況を作ってしまう恐れがあるため、勝負を本当にしてもいいのか判断できるのが安心できるポイントです。
残り枚数が多い | 引けば勝利できるため強気の勝負が可能 |
残り枚数が少ない | 引ける可能性が低く、役が弱いのであれば撤退も視野に入れる |
確率は、あまり高くならないケースが多いものの、残り枚数から引ける可能性があるか把握できるのは、安心できる点です。
枚数が多ければチャンスが多く、少ないようであれば厳しい状況が起こりやすいと判断できることから、強気の勝負に繋げられるか判断しやすいのです。
枚数が多ければ勝負、少なすぎて相手にならないようなら強そうでも撤退といった方針で、失敗するリスクを減らすのが大切になります。
枚数が多ければ強気の賭けが期待できる
残りの枚数が多ければ多いほど、強気の勝負が期待できるのは間違いありません。
残されている枚数が多くなっていれば、引けるチャンスは相当高いことになりますから、強気に賭けても取り返せる可能性が十分あるのです。
残り枚数が多い | 引けるチャンスが多いため勝負しやすい |
残り枚数が少ない | 引けるチャンスが少なく消極的になりやすい |
強気のレイズやオールインなど、強い行動がとれるのは強みと言えるポイントです。
枚数が多いと判断できれば、本来であれば無謀に近いような行動も、正常な行動として処理できるのです。
枚数をカウントしていなかった場合、何をしているかわからなくなるため、強気の勝負も無謀に近い状況となってしまうことを覚えておきましょう。
ポーカーのカウンティングで注意するポイント
実際に利用していく場合には、注意しなければならない点がいくつかあります。
- オンラインでは効果が薄い
- 店舗のカジノでメモを取ると出禁になる
- カウンティングしても勝てるわけではない
- 相手のハンドを予測しなければ効果がない
特に注意しておきたいのが、相手のハンドをしっかり予想していないことには、まったく意味がないことを覚えておきましょう。
オンラインでは効果が薄い
オンラインで有効とされている行動ではありますが、実は効果が薄くなりやすいというのは、注意しなければなりません。
理由は、次の状況が起こりやすいためです。
- 相手も枚数をチェックしているので強みが相殺されてしまう
- 残り時間が長いので簡単にチェックできてしまう
- ある程度のレベルになれば誰でも取得している
有効とされている行動ではあるものの、オンラインでは相手も同じ行動を取っている可能性が高いことにより、効果があまり得られない可能性があります。
もちろん、相手が弱ければ問題ないのですが、強い状態で確認作業をしており、枚数が多いことを知っていれば強気の勝負を仕掛けられてしまいます。
相手に触発されて勝負を続けてしまうと、最悪の場合は多くのお金を失ってしまうので、注意しなければなりません。
店舗のカジノでメモを取ると出禁になる
店舗のカジノでは、メモを取りながらプレイする行為が禁止されています。
ポーカーは、店舗のカジノも提供しているゲームですが、余計な行動を取らないためにメモなどを取る行為は禁止されています。
行動していると判明した場合は、その場で店から出るように通告されてしまい、どれだけのチップを持っていたとしても強制的に没収されてしまうのです。
間違っても店舗のカジノではメモを取るなどして、情報を確認するような行動はとらないでください。
頭の中で考えて行動する分には構いませんが、時間をかけすぎていると怪しまれて、出禁になってしまう可能性があります。
カウンティングしても勝てるわけではない
実際に枚数を調べたとしても、確実に勝利できるわけではありません。
勝てるわけではないというのは、最終的に落ちるカードというのは運によって決められるものであり、残り枚数の中から確実に落ちてくるわけではないためです。
枚数が多い | 勝率は高いが最後は運によって決まる |
枚数が少ない | 勝率も低い上に運がなければ負けやすい |
最後のカードは、運によって決められるものですから、枚数が多くても確実に勝てるというわけではないのです。
間違えて勝てるようなイメージを持ってしまうと、枚数確認だけに時間を取られてしまい、肝心な駆け引きで負けてしまいます。
本当に必要なのは運であり、最後の1枚まで何が落ちるのかわからないところに、ポーカーの面白さがあります。
相手のハンドを予測しなければ効果がない
最終的な勝率は、相手のハンドを予測してこそわかります。
相手のハンドを予測するという行為は、プレイする際に最重要とされていることですので、しっかりと賭けている状況を見て行動してください。
明らかに強気の行動をしている場合、次のような状況が考えられます。
- ハンドに強いカードが入っている
- 強い役を手に入れる可能性が高い
- 既に強い役が成立している
強気の行動をしているというのは、無謀な勝負をしているわけではないと判断できますので、将来的に強い役を手に入れる可能性は十分あります。
ブラフで勝負している可能性は否定できませんが、相手のハンドをある程度強いと予測しておかないと、余計なお金を使って負ける可能性があります。
明らかに相手の行動がおかしいと思っている時は、強気の勝負に行くのが危険だと判断しておきましょう。
ポーカーはカウンティングが他のトランプゲームより活かしやすい
実はトランプゲームの中で、カウンティングの効果が活かしやすいのは、テキサスホールデムです。
他にもトランプゲームは用意されており、カジノで提供されているのは間違いありませんが、数えやすい状況を作り出しているのは事実です。
最大の理由は、利用しているカードが1デッキ52枚に制限されていることであり、他のゲームに比べて枚数が不透明な状況を作っていないのです。
テキサスホールデム | 1デッキ52枚で行うことがすでに分かっているので数えやすい |
他のトランプゲーム | 複数のデッキを混ぜて使っているため、カードの枚数がわからない |
特にバカラのように、大量にトランプを準備しているようなものは、複数のデッキを混ぜて利用していることから、同じ数字が5枚以上出てくる可能性もあります。
一方で、テキサスホールデムというのは、1デッキ52枚を利用するというルールが存在します。
1ゲーム終わった後は、シャッフルして使いまわすという方針ですので、カードが余計に混ざっていることはありません。
カウントしやすくなっているのは、使用しているトランプの枚数が大きく影響しているものと、判断して構いません。
逆に言えば、他のトランプゲームではあまり枚数を数える行動に、意味がない可能性もあるのです。
ポーカーカウンティングに関するよくある質問
ポーカーのカウンティングに関する疑問から、特に見られる内容について回答していきます。
カウンティングは禁止されていないのですか?
厳密には、禁止されていません。
頭の中でカウントして幾分には、問題ないとされています。
しかし、テーブル内でメモを取るなどする行為は禁止されており、疑問を持たれる行動は認められません。
枚数が多ければ有利になりますか?
枚数が多ければ多いほど、有利です。
残り枚数が4枚より、9枚残されているほうが確率は高くなります。
役によって必要な枚数は変わるため、成立しそうなものをしっかり確認しておきましょう。
残り枚数が0枚の可能性はありますか?
残り枚数が0枚は、絶対にありません。
相手の手札にあったとしても、持っているかどうか把握できないため、確認できないのです。
0枚になる状況はないものと判断し、必ず1枚以上は残っているものと思って行動しましょう。
ポーカーのカウンティングは枚数予測で計画を立てるための行動
枚数の予測を立てて行動するためには、数字を調べるという作業が重要です。
勝率アップに貢献している行動であるのは間違いありませんし、場合によっては数えたことで賭け方も変わってきます。
上手に活かしていけば、弱い役を強いように見せかけて、相手を降ろして勝利できる可能性も高くなっていくのです。
数字をカウントしてどこまで勝負できるのか、しっかり考えながら行動していきましょう。