- 「競艇の売上は伸びているの?」
- 「年間別の売上ランキングは?」
- 「どの競艇場の売上が好調なのか知りたい!」
あなたの抱えるそんな疑問にお答えします。
売上動向は、その人気や産業の健全性を知る上で重要な指標となります。
本記事では、競艇の売上を年間・競艇場ごとにランキングにしました。
また、近年の競艇が急成長している要因についても、競艇初心者でもわかるように解説します。
本記事を読むことで、競艇の売上に関する疑問が解決し、安心して競艇に投資することができるようになるでしょう。
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競艇の年間売上ランキング【2000年以降】
競艇の年間売上をTOP10でランキングにしました。
データは2000年以降のものとなっています。
ランキングをみると、近年の競艇の売り上げは年々上昇傾向にあることがわかります。
しかし、競艇の売上は常に好調というわけではありませんでした。
2000年から2003年、および2015年以降は1兆円代を維持できているものの、売上が低迷している2004年から2014年にかけての10年間はランクインしていません。
2015年ごろから徐々に盛り返していき、2022年には競艇史上最高売上額を達成しました。
2023年は2022年と比較し多少売上が減少していますが、大きな差はありません。
競艇はこれからも売上を伸ばし続けることが予想されます。
1位:2022年の2兆4,142億円
競艇の売上ランキング第1位は、2022年の2兆4,142億円です。
前年の2021年の売上が2兆3,943億円と過去最高記録を打ち出しましたが、2022年でさらにその数字を更新する結果となりました。
2004年から低迷期を迎えていた競艇でしたが、2015年ごろから少しずつ売り上げを伸ばし、2020年で人気が爆発し今日に至ります。
また、2022年は761,840円という、競艇史上最高配当が出た年でもあります。
ボートレース児島で開催された「オールレディース瀬戸の女王決定戦」において飛び出たその記録は、今現在も破られていません。
2位:2023年の2兆3,943億円
2023年は前年の売上を抜くことができませんでしたが、それでも2兆3,943億円と、非常に売上額を打ち出しています。
2024年以降は2兆4,000億円前後で安定するのか、それとも増加するのかまだわかりません。
しかし、競艇ファンが増えていることから、売上が減少していく可能性は少ないと考えられます。
3位:2021年の2兆3,926億円
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、家にいながらネット投票でレースを楽しめる競艇が人気を博しました。
2021年の売上は2兆3,926億円と高い数字を刻んでおり、コロナ以前の2019年と比較して8,000億円以上の開きがあることがわかります。
外出自粛中の巣ごもり需要が増えたことで、売上が伸びたのだと考えられます。
4位:2020年の2兆951億円
ランキング第4位は2020年の2兆951億円です。
この頃から競艇人気が再燃していますが、2020年は新型コロナウイルスが猛威を振るった年です。
多くの事業がコロナでマイナスの影響を受けましたが、競艇は逆風を味方につけてその売上を伸ばしました。
5位:2019年の1兆5,434億円
売上ランキング第5位以降は、金額が1兆円台まで下がります。
このランキングを見れば、競艇がコロナ渦で急成長した公営競技であることがわかります。
2019年といえば、石野貴之選手がグランプリを制覇した年でもあります。
石野選手は同年の獲得賞金ランキングでも、毒島誠選手、吉川元浩選手に続いて第3位に入っています。
6位:2018年の1兆3,727億円
2018年の競艇の売上は1兆3,727億円です。
爆発的な人気は出ていないものの、競艇がじわじわと注目を浴びているのがちょうどこの時期になります。
競艇系Youtuberなども登場し、ネット上でも競艇は人気を集めはじめます。
7位:2000年の1兆3,347億円
これまでは近年の売上が首位を飾っていましたが、第7位以降は2000年台初頭の売上がランクインしてきます。
これは競艇の売上が2004年~2015年ごろまで伸び悩んでいた証拠です。
2010年に競艇の名称を「ボートレース」と変更するなど、さまざまな対策を行ったことで次第に売上も回復しますが、ここから辿る10年間は競艇史における暗黒期といえるでしょう。
2000年は、ボートレース住之江で3連単が初めて導入された年です。
8位:2001年の1兆2,811億円
2001年の売上は1兆2,811億円と、前年とほとんど同じ売上額をキープしています。
3連単という賭式が全国で採用されるようになったのも2001年です。
競艇の高配当はほとんどが3連単で出ており、この賭式の登場は「競艇で大勝ちすることはできない」というイメージを払拭しました。
そういった意味合いでも、2001年は競艇史において大きな変化を迎えた年といえます。
9位:2017年の1兆2,378億円
売上ランキングで2001年と2002年の間にランクインしたのが、2017年の1兆2,378億円です。
「キルア」や「シュガーの宝船」など、いわゆる「古参」の競艇系Youtuberが登場しはじめたのもこの年になります。
2017年は占部彰二選手や関忠志選手、大嶋一也選手など、大物レーサーの引退が多かった年です。
また競艇界きっての美女レーサーとして知られた小城千奈選手も、突如として引退を発表しました。
小城選手の引退理由にはさまざまな噂が流れていますが、2017年8月15日に体重が規定値を下回っていたことで「即刻帰郷」を言い渡された影響が大きいといわれています。
10位:2002年の1兆1,990億円
競艇の売り上げランキング第10位は、2002年の1兆1,990億円です。
競艇界における2002年の大きな出来事は、ボートレース宮島で開催された「グランドチャンピオン」で起きた事件です。
西島義則選手と熊谷直樹選手がフライングをしたことで。24億3,513万3,800円もの金額が返還となりました。
この記録は2021年にビートレース住之江で行われた「GP優勝戦」で41億円が返還されるまで、破られることはありませんでした。
ちなみに、拡連複の最高配当249,810円が出たのも2002年の出来事です。
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競艇の売上ランキング【場別】
2021年から2024年までの売上を競艇場別に調べランキングにしました。
高い売上を維持している競艇場は、「ボートレース大村」や「ボートレース住之江」などの「初心者でも勝ちやすい競艇場」であることがわかります。
初心者でも勝ちやすい競艇場とは、「インが有利」「水面が荒れていない」などの条件を揃えている場所です。
初心者が勝ちやすい競艇場についてはこちらの記事をご覧ください。
また、売上は日々更新されているので、最新情報に関しては以下の記事をご確認ください。
1位:ボートレース大村
年間売上ランキング第1位に輝いたのは、日本で最初にできた競艇場として知られるボートレース大村です。
その売上は4,956億円に上りますが、高い売上を保っている理由として「初心者でも勝ちやすいコース」であることが挙げられます。
ボートレース大村は「イン逃げ天国」と言われるほどインコースが強く、「日本一当てやすい競艇場」として知られています。
一般的には荒れやすいといわれる海水を利用した競艇場ですが、ボートレース大村は周囲をコンクリートの壁で囲まれていることもあり、風などの影響を受けにくいことが特徴です。
2位:ボートレース住之江
競艇の年間売上ランキング第2位はボートレース住之江の4,567億円です。
「SGグランプリ」はボートレース住之江で行われることが多く、「競艇の聖地」といわれることもしばしばです。
「最強支部」と名高いだけあり、SGを制覇した選手が6名も所属しています。
水質は淡水で硬く、昼と夜で気温差が生まれるため、苦手とする選手も一定数いるそうです。
3位:ボートレース蒲郡
売上ランキング第3位にランクインした競艇場は、ボートレース蒲郡の4,380億円です。
静水面でコースが広いため、初心者にもおすすめの競艇場です。
しかしコースの広さゆえにインの取り合いになることが多く、レース展開が荒れることも視野にいれておきましょう。
4位:ボートレース若松
第4位は売上4,126億円を達成したボートレース若松です。
ボートレース若松の水質は海水で、波や潮風の影響を受け水面が荒れることがあります。
コースのことをよく知っている、地元の選手が結果を出しやすい競艇場といえるでしょう。
初心者の方が賭ける際には、水面が安定しているタイミングを狙うのがおすすめです。
5位:ボートレース丸亀
ボートレース丸亀の年間売上は3,962億円です。
ボートレース若松と同様に潮や風の影響を比較的受けやすい競艇場のため、水面が荒れている日は高度な予想スキルを求められます。
静水面のときもあるため、天候をよく見極めてから賭式を決めましょう。
6位:ボートレース桐生
3,903億円の売上を記録したのは群馬にあるボートレース桐生です。
ボートレース桐生は冬から春にかけて強風が吹く反面、夏は水面が穏やかになる特徴があります。
また、気圧が低いことからモーターの動きが鈍くなりがちなので、予想の際には注意が必要です。
アウトコースの1着率が高いため、大穴狙いもおすすめの競艇場になります。
7位:ボートレース下関
山口県にあるボートレース下関の3,920億円が7位にランクインです。
ボートレース下関は1コースの1着率が62.5%と高く、年間を通じて水面が穏やかなため、競艇ビギナーに人気の競艇場となっています。
追い風がインコースに有利だという点も、1着率を高めている理由です。
8位:ボートレース芦屋
ボートレース芦屋の年間売上は2,706億円です。
福岡県遠賀郡芦屋町にある競艇場で、1コースの1着率も63.8%と高く、ボートレース下関やボートレース大村と並んで初心者に好まれている競艇場です。
特に1着を軸に絡めた賭け方がおすすめで、インコースに有利な理由も淡水で水面が荒れない点、枠なり進入が多い点、A級選手が1号艇になることが多い点など、複数挙げられます。
9位:ボートレース戸田
2,553億円の売上を記録したボートレース戸田は、日本一狭い競艇場として知られています。
水面は淡水で、波は一年を通して比較的穏やかですが、横幅が107.5mしかないため全速旋回には不向きです。
そのため、チルトは最大0.5度までしか上げることができません。
コースの狭さからレース展開が読みづらく、万舟券が頻繁に出ることで有名で、穴党の競艇ファンに好まれています。
10位:ボートレース徳山
第10位はボートレース徳山で、売上は2,517億円になります。
1コースの1着率が64.5%と高いですが、これは年中吹いている追い風がインに有利に働くためです。
ポイントは、水質が海水であり干満差が3m以上あり、地元の選手が有利だという点です。
また追い風も強い場合は予想が乱れる可能性があるため、公式サイトで風速をよく確認してから勝負に臨みましょう。
競艇における売上の推移
競艇の売上推移を表にしてわかりやすく解説します。
競艇は年々人気を伸ばしているコンテンツで、ここ10年でその売上はおよそ3倍まで膨らみました。
2022年で売上のピークを迎えましたが、これからも競艇ファンの増加に伴い売上は徐々に伸びていくことが予想されます。
競艇の売上は上昇傾向にある
競艇の売上は年々上昇傾向にあり、10年以上前の売上と比較すると、その差は約3倍になります。
西暦 | 売上 |
---|---|
2010 | 8,434億円 |
2011 | 9,198億円 |
2012 | 9,176億円 |
2013 | 9,476億円 |
2014 | 9,953億円 |
2015 | 1兆338億円 |
2016 | 1兆875億円 |
2017 | 1兆2,064億円 |
2018 | 1兆3,728億円 |
2019 | 1兆5,434億円 |
2020 | 2兆951億円 |
2021 | 2兆3,926億円 |
2022 | 2兆4,142億円 |
2023 | 2兆3,943億円 |
この調子で競艇が売上を伸ばしていけば、いつの日か競馬の売上を抜く日が来るかもしれません。
最盛期の売上は1レース61億円
競艇が最盛期を迎えた1990年代は、1レースの売上だけで61億円を超えました。
これはボートレース住之江で開催された第12回「賞金王決定戦競走」の12レースで出た金額です。
グレードはSG、優勝賞金は1億円で、節間の売上は412億円を上回ったといわれています。
この時期の競艇は、運営が払戻金を用意できずに銀行へ駆け込んだというエピソードが存在するほど盛況でした。
競艇の売上を他の公営競技と比較
ここ10年に渡る競艇の売上を競馬・オートレース・競輪と比較してみましょう。
2012 | |
競艇 | 9,176億円 |
競馬 | 2兆3,943億円 |
競輪 | 6,091億円 |
オート | 755億円 |
2013 | |
競艇 | 9,476億円 |
競馬 | 2兆4,049億円 |
競輪 | 6,063億円 |
オート | 687億円 |
2014 | |
競艇 | 9,953億円 |
競馬 | 2兆4,936億円 |
競輪 | 6,158億円 |
オート | 668億円 |
2015 | |
競艇 | 1兆338億円 |
競馬 | 2兆5,833億円 |
競輪 | 6,308億円 |
オート | 678億円 |
2016 | |
競艇 | 1兆875億円 |
競馬 | 2兆6,708億円 |
競輪 | 6,345億円 |
オート | 654億円 |
2017 | |
競艇 | 1兆2,064億円 |
競馬 | 2兆7,476億円 |
競輪 | 6,400億円 |
オート | 659億円 |
2018 | |
競艇 | 1兆3,728億円 |
競馬 | 2兆7,950億円 |
競輪 | 6,541億円 |
オート | 704億円 |
2019 | |
競艇 | 1兆5,434億円 |
競馬 | 2兆8,817億円 |
競輪 | 6,604億円 |
オート | 738億円 |
2020 | |
競艇 | 2兆951億円 |
競馬 | 2兆9,834億円 |
競輪 | 7,499億円 |
オート | 946億円 |
2021 | |
競艇 | 2兆3,926億円 |
競馬 | 3兆911億円 |
競輪 | 9,643億円 |
オート | 1,032億円 |
2022 | |
競艇 | 2兆4,142億円 |
競馬 | 3兆2,938億円 |
競輪 | 1兆797億円 |
オート | 1,050億円 |
2023 | |
競艇 | 2兆3,943億円 |
競馬 | 3兆2,754億円 |
競輪 | 1兆1,146億円 |
オート | 未公開 |
こちらの表を見てもらえばわかる通り、競艇だけが異様に売上を伸ばしています。
上記の表から、2012年と2022年の売上の増加率を調べてみると、結果は以下の通りになりました。
- 競馬…137%
- 競艇…263%
- 競輪…177%
- オートレース…132%
増加率をみても、競艇の人気度合いがよくわかります。
競艇の売上が増加している理由
他の公営競技と比較し、競艇だけが人気を伸ばしている理由について解説します。
主な理由にネット投票の普及、初心者が参加・勝利しやすいゲーム特性、競艇好き芸人や競艇系Youtuberの増加、ボレジョの登場などが挙げられますが、それが全てではありません。
さまざまな要因が絡み合って人気を集めている競艇ですが、今後も競艇ファンは増加していくことでしょう。
初心者が勝利しやすい
競艇は競馬などの他の公営競技に比べ、初心者が予想・勝利しやすいことが挙げられます。
例えば、18頭立ての競馬の的中確率が4896分の1であることに対し、競艇の的中率はわずか120分の1です。
9車で行われる競輪のレースが504分の1、8車のオートレースが336分の1であることを考えても、競艇の的中率がずば抜けて高いことがわかります。
特に1号艇にA1級選手が来たときなどは、1号艇を軸にした買い方をすればさらに的中率を高めることが可能です。
配当金は他の公営競技よりも低くなりますが、初心者でもすぐに的中の喜びを味わえるという点は、競艇の大きな魅力です。
いつでも参加可能な点
競艇は365日、朝から晩まで楽しむことが可能です。
開催日や時間の限られている他の公営競技とは違い、開催数が多いため「忙しい人でも遊べる」「個々の予定を優先しながら楽しめる」特性があります。
競艇は、忙しい日本人にもぴったりの公営競技です。
競艇系Youtuberの増加
競艇系Youtuberが増えたことも、競艇が人気を博した理由として考えられます。
競艇系Youtuberの先駆者ともいえる「ういち」さんなど、メディア露出の多いYoutuberの影響も大きいです。
最近は「賭けてみた」などのエンタメ系動画が増えており、これからもYoutubeから流入する競艇ファンは増え続けることが予想されます。
競艇好き芸人の登場
これまでは、世間で公営競技に良いイメージが持たれていないこともあり、競艇好きを公言していない芸人やタレントが多い傾向にありました。
しかし、昨今では公営競技、とりわけ競艇に対する世間のイメージが変わったため、競艇好きをカミングアウトして活動している競艇芸人が増えました。
人気お笑いコンビ「千鳥」の大悟さんや「江頭2:50」さんをはじめ、競艇好き芸人はたくさんいます。
「ブラックマヨネーズ」の吉田さんは、人気競艇系Youtuber「ういち」さんのチャンネルに度々登場することでも知られています。
ボレジョが増えた影響
みなさんは、「ボレジョ」という言葉をご存じでしょうか。
ボレジョとは「ボートレース女子」の略称で、女性の競艇ファンのことを指します。
ボレジョが増えたことで競艇のイメージが明るい印象に変わったことも、競艇ブームが巻き起こった要因の1つです。
「競艇にはイケメンレーサーが多い」「女性レーサーがたくさん活躍している」といったことが、ボレジョ増加の理由として挙げられます。
コロナ渦でパチスロユーザーが流入
新型コロナウイルスの影響でネット投票が普及したことも、売上を伸ばしている大きな要因です。
コロナ渦で外出が制限され、人々が自由にパチンコやスロットで遊ぶことができなくなると同時に、「テレポート」のようにインターネットを介して舟券を購入できるシステムのある競艇が注目されました。
ネット投票システム自体はコロナ以前から存在しましたが、感染拡大を受けてさらに注目されます。
その結果、外出自粛による巣ごもり需要を満たしただけでなく、外で遊べなくなったパチスロユーザーたちが競艇に流れ込んできました。
競艇の売上ランキング:まとめ
競艇の売上を、年間・競艇場別にそれぞれ分けてランキング形式で発表しました。
競艇は一度低迷期を迎えたものの、近年は一気に盛り返し大人気の公営競技となっています。
いつか、競艇が競馬以上の人気を獲得する日が来るかもしれません。
競艇が多くの人から愛されるようになった理由に、「ネット投票が便利」という点があります。
家から気軽に舟券を購入しレースを観戦できるのはとても魅力的です。
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