2024年3月より、ラッキートリガーを搭載したパチンコがリリースされました。
ラッキートリガーを搭載した新台は人気もあり、これからますますラッキートリガーが盛り上がっていくのではないかと言われています。
一言で「ラッキートリガー」といっても、具体的にどのような機能なのかわからない、という方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ラッキートリガーの詳細について解説していきます。
ラッキートリガーとは一体何なのか、今後どのようなパチンコがリリースされるのか、ラッキートリガーをもっと知りたいという方はぜひ参考にしてください。
- ラッキートリガーの仕組みや特徴
- ラッキートリガーの出玉性能
- ラッキートリガーが搭載された新台
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パチンコのラッキートリガーとは?
ラッキートリガーとは、一言で表現すると「今までよりも高い出玉性能を持った連チャンモード」のことです。
かつて大当り確率が1/400から1/320に規制された際に、連チャンモードの出玉性能も9,600個から6,400個へ縮小されました。
それにより、今のパチンコは以前に比べると爆発力が抑えられているのです。
少し前にスマパチやスマスロが解禁された際、スマスロは今まで不可能だった「2,400枚の実質的な撤廃」が実現し、北斗の拳をはじめ俗にいうツラヌキスペックが大ヒットしました。
今ではパチンコを上回る人気を見せ、完全に流れはパチスロになっているのが現状です。
一方、パチンコはスマパチによって大当り確率が1/350へと規制緩和したものの、連チャンモードの出玉性能は6,400個のままでした。
その結果、大した変化を遂げることができず、最初にヒットしたスマパチは規制緩和したにも関わらず大当り確率1/319のSAOという皮肉な結果となりました。
パチンコもパチスロと同じように、人気を高めようとするために生まれたのが「ラッキートリガー」であり、スマパチで緩和されなかった連チャンモードの出玉性能を緩和させたのです。
ただ、連チャンモードの出玉性能が高くなったといっても、様々な条件があり手放しでは喜べない事情もあります。
その条件によって特徴的な機種が生まれることもあるので、ラッキートリガーの特徴と共に解説していきましょう。
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ラッキートリガーの出玉性能は最大9,600個
ラッキートリガーとは先述したように「今までよりも高い出玉性能を持った連チャンモード」を指しますが、具体的な出玉性能は9,600個となります。
全体の連チャンモードは6,400個が出玉性能となっているので、比較するとなんと1.5倍の性能にパワーアップしています。
「連チャンモードの出玉性能が6,400個」というのはイメージしにくいので、未だ人気を誇る「エヴァンゲリオン15」で解説しましょう。
「エヴァンゲリオン15」の連チャンモードは1,500個の大当りが継続率約81%(厳密には、約80.9989%)でループします。
連チャンモード中に大当りする回数は約4.2629回となるので、獲得できる出玉は次のとおりです。
1500(個) × 約4.2629(回) = 約6394.4(個)
つまり、「エヴァンゲリオン15」の連チャン性能は、規制ギリギリを攻めた性能だといえるわけです。
他機種をみても、多くのミドルスペックは「1,500個×継続率約81%」となっていますが、その理由はこれ以上性能が上げられないからです。
では、連チャン性能が9,600個になったら、継続率はどこまで上げられるのでしょうか?
9,600個であれば1500個の大当りが約7.4回引ける(STスペックの場合)ので、継続率は脅威の約86.5%となります。
もし「エヴァンゲリオン15」の継続率が約86.5%になったら、終わる気がしないと感じる方はきっと多いことでしょう。
ラッキートリガーによってパワーアップした出玉性能は、とても高い性能だといえます。
ただし、継続率はあくまで次回を保障しないSTスペックに限った話です。
海物語のような次回大当りが保障されているようなループタイプの場合は、継続率は84%ほどになりますので注意が必要です。
ラッキートリガーは大当り確率が1/200より甘くないと搭載できない
元々ラッキートリガーが登場することになったのは、実はミドルスペックのためではなく、甘デジやライトミドルスペックのためでした。
ミドルスペックの人気が高まってからというもの、相対的に甘デジやライトミドルスペックの人気が低迷してしまったため、新しいゲーム性を生み出す一環としてラッキートリガーが生まれたのです。
結果として、「北斗の拳強敵」や「この素晴らしい世界に祝福を!」などといった甘デジやライトミドルスペックは人気が出ているので、目的は達成されたかなと思います。
しかし、その一方で疑問が残ります。
「緋弾のアリア」や「OVER LOAD」、「座頭市」の大当り確率は辛くなっており、「緋弾のアリア」は昔を彷彿とさせる1/399だと言われているからです。
しかし、実はこれらの機種も全てライトミドルスペックになっています。
「緋弾のアリア」の大当り種別を見てみましょう。
大当たりの種類 | 図柄揃い時の挙動 | 出現確率 |
---|---|---|
数字図柄揃い | 1500発以上の出玉+RUSH突入 | 約1/399 |
緋弾チャージ図柄揃い | 300発の出玉のみ | 約1/372 |
合算 | – | 約1/193 |
「緋弾チャージ図柄揃い」は、数字が揃わない大当りで、時短もつかず300個の出玉で終わってしまう「役に立たない大当り」です。
しっかりと出玉があり、RUSHに繋がる大当りは図柄揃いなので、巷では図柄揃い確率の1/399が注目されているわけです。
「OVER LOAD」や「座頭市」も同じ手法となっており、今後も同じ流れが続きそうです。
では、2024年3月にリリースされた機種の大当り確率と図柄揃い確率を以下にまとめておきます。
機種 | 図柄揃い確率 | 大当たり確率 |
---|---|---|
緋弾のアリア | 約1/399 | 約1/193 |
OVER LOAD | 約1/329 | 約1/197 |
座頭市 | 約1/319 | 約1/207 |
この素晴らしい世界に祝福を! | 約1/199 | 約1/199 |
北斗の拳強敵 | 約1/99 | 約1/99 |
G1優駿俱楽部 | 約1/99 | 約1/99 |
ラッキートリガーを搭載しているとCタイムの搭載は不可能
Cタイムとは、「電サポ終了時やリセット時に突入できる特殊状態で、高確率で電サポを付けられる機能」を指します。
Cタイムがもたらす連チャン性能は高く、スマパチにしか許されていない機能で「SAO」ではCタイムが高く評価されていました。
しかし、ラッキートリガーを搭載した場合には、Cタイムを搭載することが許されていません。
理由としては、Cタイムは出玉規制の範囲外となるため、ラッキートリガーの出玉性能をさらに高めてしまうからだと思われます。
今のところCタイムの搭載は必須にはなっていませんが、今後Cタイムの人気が上がってきた時にはラッキートリガーとケンカしてしまう可能性があります。
ラッキートリガーの突入率は高くするのは難しい
破格の出玉性能を誇るラッキートリガーですが、その高い出玉性能がゆえに突入率は低く設定されています。
実際にリリースされたラッキートリガー搭載機種を見てみても、ラッキートリガーはとても狭い門になっており、簡単に突入できなくなっていることがわかります。
ラッキートリガーの突入率が低くなっている一番の理由は、「ラッキートリガーを搭載していたとしても、連チャンモード全体の出玉性能は6,400個のままだから」です。
安易に突入させてしまうと、ラッキートリガーが占める出玉が増えてしまい、ラッキートリガー以外の出玉性能が極端に下がる結果になってしまいます。
なかなか連チャンモードに突入できなかったり、極端に出玉を減らしたりする必要があったりと、出玉のバランスが崩れてゲーム性がおかしくなってしまう懸念があるのです。
ラッキートリガーは、あくまで甘デジやライトミドルのゲーム性の幅を広げるために生まれた機能なので、本末転倒になってしまうようなことにならないように制限が設けられています。
ラッキートリガーはP機だけでなくスマパチ(e機)にも搭載できる
ラッキートリガーは、甘デジやライトミドルのゲーム性上昇がポイントになりますので、P機であってもスマパチ(e機)であっても搭載可能です。
スマパチは、大当り確率が1/350に辛くなっていることや、ヒットした「SAO」の大当り確率が1/319だったことから、「ミドルスペックしか作れないのではないか?」と思っている方もいるかもしれません。
しかし、今はスマパチの普及が進んでいないだけで、甘デジやライトミドルスペックもスマパチで作れます。
ただし、先ほども解説したように、スマパチのみ搭載が許されている「Cタイム」はラッキートリガーとのブッキングはできないため、どちらか片方しか搭載できません。
ラッキートリガーは「一発突入型」か「積上げ突入型」のいずれかになりそう
2024年3月に数多くのラッキートリガー搭載の新台がリリースされ、様々なゲーム性を生み出しました。
どのようにラッキートリガーを搭載したのかが注目されていましたが、どうやら「一発突入型」か「積上げ突入型」かのいずれかになりそうです。
まず「一発突入型」ですが、初当りや連チャンモード中、状態問わずにラッキートリガーに一発で突入できるタイプです。
リリースされた機種だと、「OVER LOAD」や「G1優駿俱楽部」などが挙げられます。
一方、「積上げ突入型」は初当りからは突入せず、電サポが付いている連チャンモードに入ってから突入する積上げによって突入できるタイプです。
今回の新台では、「緋弾のアリア」や「北斗の拳強敵」、「座頭市」などが挙げられます。
いつ、どのタイミングでラッキートリガーに突入させるかは、突入率や出玉性能に大きく影響を及ぼすため、一概にベストなタイミングはいい切れません。
ただ今のところ市場での反応を見ていると、初当りでは突入させない「積上げ突入型」の方が人気があるように感じます。
まとめ:パチンコで人気のラッキートリガーとは?
この記事では、ラッキートリガーについて解説しましたが、ラッキートリガーについてまとめると要点は次のとおりです。
- ラッキートリガーとは9,600個の出玉性能を持った連チャンモード
- ラッキートリガーはP機やスマパチにも搭載できるがCタイムとの兼用は不可能
- ラッキートリガー登場により甘デジやライトミドルスペックのゲーム性は大幅上昇
2024年は「ラッキートリガー元年」となりましたが、良いスタートを切った印象がありますので、今後のラッキートリガー搭載機種にも注目です。
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