パチンコリゼロの「チャンス発生中」の正体とは？発生する仕組みや大当りの種類を解説

ZEN ESTRATEGA BV Limited (中本 智司)

国際的に有名なカジノでフロアスーパーバイザーとして豊富な現場経験を積み、その後はオンラインカジノ、パチンコ、eスポーツ、競馬など幅広いジャンルの情報発信に携わってきました。業界の仕組みやルールに精通し、遊技者・プレイヤー目線での実践的なノウハウを提供することに力を入れています。

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監修者

パチンコには様々な名機がありますが、その中でも「Re;ゼロから始まる異世界生活（通称「リゼロ」）は、トップクラスの稼働を誇っている人気台です。

今は、続編が登場したのでSeason2が主役になっているものの、伝説となった初代の「鬼がかりver.」も絶賛稼働中です。

「鬼がかりver.」は画期的なシステムで名機となったわけですが、今でも謎だと言われているのが突如やってくる「チャンス発生中」の画面。

数分にわたって画面が変わらず、何の説明もないことから不安に駆られたプレイヤーも多いことでしょう。

本記事では、リゼロの最大の謎と言われている「チャンス発生中」について解説します。

結論「チャンス発生中」は残保留の特図2大当りの変動中

大事なことなので結論から申し上げますが、リゼロの「チャンス発生中」の正体はRUSH終了後に残った保留の特図2大当りの変動中画面です。

他の機種だと液晶でノーマルリーチで当たったりするケースもありますが、リゼロでは「チャンス発生中」の画面が出たままとなります。

「チャンス発生中」画面中は、そのまま待っていればOK

「チャンス発生中」の画面は、特図2で当たる変動中ですので、変動が終わればそのまま当ります。

従って、もし打っていて画面が出た場合は、焦ること待つのがベストな判断です。

なお画面が出ている時間は、およそ10分程度です。

なかなか変動が終わらないので不安に感じてしまうかもしれませんが、10分くらいかかると最初からわかっていれば、冷静に待てるのではないかと思います。

「チャンス発生中」は大当り確定だが、RUSHに100％入らない

これを言ってしまうとガッカリしてしまうプレイヤーも多いのですが、これも大事なことなので申し上げておきます。

「チャンス発生中」は大当りの変動中でのみ発生するため、いわばプレミアム演出です。

しかし、「チャンス発生中」を経由した場合は、100％RUSHに突入しません。

なぜなら、特図2で当たったとしても電サポの状態が変えられないような仕組みになっているからです。

RUSH中であれば、当たればそのまま電サポ状態が継続して再びRUSHに突入します。

それと同じように、通常時に当たってもそのまま電サポがつかない状態が継続するので、通常時に戻ってしまうわけです。

「チャンス発生中」から出てくる大当りは1,500発と300発の2種類

「チャンス発生中」という画面が出てきたら、特図2で当たっていることが確定するわけですが、一体どれくらい出玉が貰えるのでしょうか？

RUSHに入らないのであれば、少しでも多くの出玉を獲得したいと思うのは自然なことです。

気になる特図2の振り分けは、以下となっています。

大当りの種類	出玉	大当り割合
10R大当り	1,500発	80％
2R大当り	300発	20％

特図2の種類は1,500発と300発の2種類で、その比率は8：2と圧倒的に1,500発が引きやすくなっています。

しかし、20％は300発獲得で終わってしまうので、1,500発を引きやすいと言っても確定ではありません。

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どうして「チャンス発生中」が出てくることがあるのか

突然出てくると言われる「チャンス発生中」ですが、そもそもどうして出現するのか疑問に思っているプレイヤーは多いことでしょう。

RUSH終了間際に貯めた特図2保留が通常時に変動するから

「チャンス発生中」が出現する理由は、ズバリ「特図2保留が通常時に消化されるから」です。

特図2が変動するのは基本的にRUSH中になるので、どうして通常時に変動するのか疑問を持つプレイヤーも多いことでしょう。

「いきなり画面が変わった」とか「突然チャンス発生中の画面が出た」などといった、サプライズ感のある報告がありますが、実は出てくるタイミングは限定されています。

あくまで特図2で当たっている時の変動でしか出てこない現象なので、通常時でも特図2が変動してしまうタイミング、つまり「RUSH終了後」となります。

RUSH中は、特図2の変動がメインになりますが、特図2には保留があり、最大で4つ貯めることができます。

RUSHは、決められた回転数を消化すると終了してしまいますので、終了した際、まだ特図2には消化されずに待機している保留が残っています。

特図2の保留は、通常時に消化することになるので、もし保留で当たっていた場合は「チャンス発生中」が出現します。

「チャンス発生中」の目的は主に不正対策

通常時に出てくる「チャンス発生中」ですが、「どうしてこんなに変動が長いのか？」と疑問に持ったプレイヤーは多いかと思います。

特図1と同じようにSPリーチを経由して当たった方が、流れとしては自然です。

しかし、実は特図2は通常時から右打ちすると、普通に変動させることができてしまう仕組みになっています。

もちろんけたたましい音量で「左打ちに戻してください」と注意喚起が鳴り響きますので、ほとんどのプレイヤーは左打ちに戻すでしょう。

中には、注意喚起が出てもお構いなく右打ちを続けて、無理やり特図2で当てようとする人も出てくるかもしれません。

それを防ぐために、メーカーはわざと特図2の変動を10分程度に長くして、どれだけ打っても「1時間に6回転しかしない特図2」を作り出しました。

「チャンス発生中」は、当たっている変動でしか出ないので目立ちませんが、実はハズレ変動も同じように非常に長い変動時間になっています。

特図2の大当り確率は1/319なので、1時間に6回転しかしないのは流石に効率が悪すぎるため、効果的と判断したと思われます。

専用の演出やリーチが出てこないのは、そもそも通常時に特図2が変動するケースはあまりないため、敢えて用意していないと考えるのが自然でしょう。

「チャンス発生中」という表現から感じる後ろめたさ

出玉が得られる「チャンス発生中」について、そもそも「チャンス発生中」という表現は適切なのか？と感じたプレイヤーもいることでしょう。

当たっているのが確定してるなら、「大当り待機中」とか「おめでとう」とか、もっと当たっていることを意識させた内容でも良かったはずです。

この表現では当たっているのかどうかピンと来ませんし、単にチャンスが発生してるだけならそこまで嬉しくないのでは？と、思うプレイヤーもいるはずです。

これは憶測ですが、メーカーとしては寧ろチャンス程度に思ってもらえるように、表現をチョイスしたのではないか？と思っています。

その最たる理由としては、「当たったとしても100％RUSHに入らない」という仕様が原因だと思われます。

おそらく通常時の特図2でもRUSHに突入させることは、技術的に可能だったはずです。

RUSHに突入させてしまうと、通常にわざと右打ちして無理やり特図2を変動させようとする人にとっては、メリットしかありません。

少しでも通常時の特図2変動のメリットを減らす必要があり、結果的に「100％RUSHに突入しない」という仕様に落ち着いたのでしょう。

どうして「チャンス発生中」から3,000発は出てこないのか

リゼロの最も大きな特徴の一つに、「RUSH中に当たると25％で3,000発獲得」という特徴があります。

RUSH中は3,000発が獲得できるのに、なぜ「チャンス発生中」から3,000発が出てこないのか、疑問に感じたプレイヤーもいることでしょう。

実はRUSH中は2箇所で抽選されている

これはあまり知られていないことなのですが、実はRUSH中の抽選は特図2だけでおこなわれているわけではありません。

特図2はダイレクトに始動口に入りますが、もう一つ電チューを介して抽選させる作動口があります。

特図2抽選と電チュー抽選、この2つのW抽選によってRUSHは構成されています。

特図2の振り分けと、電チューの振り分けをまとめると、以下となります。

【特図2の大当り振り分け】

大当りの種類	出玉	大当り割合
10R大当り	1,500発	80％
2R大当り	300発	20％

【電チューの大当り振り分け】

大当りの種類	出玉	大当り割合
10R大当り×2	3,000発	36％
10R大当り	1,500発	44％
リスタート	0発	20％

合体させると公表されている大当り振り分けに

振り分けが別々だとわかりづらいので、1つにまとめてみましょう。

まずそれぞれの大当り確率ですが、リゼロは1種2種混合スペックなので、確率変動という概念は存在していません。

従って、RUSH中であっても特図2の確率は1/319のままです。

RUSH中の大当り確率は1/99.9と公表されていますので、逆算すると電チュー経由の抽選確率はおよそ1/145となります。

同時に2つの抽選をおこなっているのであれば、変動する割合は必然的に1/319：1/145となるので、振り分けを合体させると、

大当りの種類	出玉	大当り割合
10R大当り×2	3,000発	約25％（24.7％）
10R大当り	1,500発	約55％（55.3％）
2R大当り	300発	約6％（6.3％）
リスタート	0発	約14％（13.7％）

となり、公表されている振り分けと合致します。

RUSH中の抽選は特図2もおこなっていますが、変動の中心を担っているのは実は電チュー経由の抽選です。

3,000発を引くためには、特図2ではなく電チュー経由の抽選で当てなければいけないので、電チューに頑張ってもらう必要があります。

その一方で、あまり歓迎されていないリスタートもd電チュー経由の抽選でしか発生しません。

リゼロはオンラインでも打つことが可能

今でも人気を誇る初代リゼロですが、ホールのメインは後継機のSeason2なので、どんどん打てる機会が減ってきています。

クイーンカジノであれば、初代リゼロを打つことができますし、もうホールで打てなくなった名機もプレイ可能です。

リゼロの「チャンス発生中」に関するよくある質問

ここでは、リゼロの「チャンス発生中」について、よく聞かれる質問を解説します。

リゼロのチャンス発生中は大当り濃厚だがRUSHに入らないので注意

ここまでリゼロの「チャンス発生中」について解説しましたが、「チャンス発生中」についてまとめると以下となります。